2004年度の世界営業利益ランキングを見た。

1位はエクソンモービル 350億ドル  

2位はGE          320億ドル

3位はロイヤルダッチシェル 270億ドル

1位と3位はイラク戦争による石油高騰で稼いだ、という話もあり、納得。

(6位に中国石油化工集も入ってる。すでに中国入り始めたか。。)

(ちなみに日本が誇るトヨタは155億ドル)

ただ、その中ですごいのは、

9位マイクロソフトの 160億ドル!!


確実に、上位50社を見ても1番2番に若い企業ながら(1975年設立)この利益。

さらにすごいのは、その利益率は41.6%!!

伸び率44%

日本の一般メーカーだと5%~10%が平均であることを考えると、ここ10年で世界を

席巻しただけはある。


ただ、MSだけでなく、他のトップ企業も見て思うのは、多くが


      インフラ企業(石油、通信など) もしくは   メーカー  であること


だと思う。

(ウォルマートはある意味異色。店舗のテンプレート化とSCMがすごい!)


つまり、サービス業とは根本的に違う収益構造に基づいている。


サービス業とメーカー、インフラ企業の収益構造を絵で表すと

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓  

   //          / 売り上げ

  //      ―――――――コスト

// /


↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑


サービス業は売っても売っても利益は変わらないが、メーカーは売るほど利益が上がる。

サービス業は、一番わかりやすいのは今流行のマッサージ等。

コストの大部分は人件費で、一人受け持てるのは1時間一人。

    サービス料 - 人件費 の差分が利益の源泉。


一方、メーカーは一度物を作ってしまえば、後は利用してもらうだけ。

利用してもらえるようマーケティングさえ誤らなければ(これがむずかしいが)、

利益はドンドン上がる。



個人的には、サービス業よりメーカーのほうが好きである。

世の中を皆が使えるツールにして売り出すことで、

世の中を便利に、快適にしているから。

日本も十分便利だとは思うが、さらに人間が行う手間をほとんど代行してしまえばいい

と思う。
うちの会社の代表の一人が、秘書ロボットを作りたい、と言う話をしていたが、

秘書ロボットもPCの中でだけ動くのでは、結局キーボードで情報を打ち込まないと

偉くなってくれない。

例えばカメラをもって行って、イベント情報を勝手に取り込んでくれる、営業先の人の情報を

取り込んで話した内容の抽出とその人のパーソナルデータを取り込んでくれる、等の

視覚情報、音声情報の利用とハードとの連携が広まればさらに面白くかつ便利

(ってか楽)な世界になるだろう。


インクス  という会社も目指しているものを行っている会社の一つである。

3DCADで携帯の型を設計して絵を書き、それを送信すると、

特殊な光触媒で自動でモデルを作ってくれる。

自動で携帯の金属型を作ってくれる。

その間に一切人の手は入らない。

最高レベルの製造だと思う。

絵を描いたらモノが出来ました!って、子供のころ見た夢のよう。



ただ、使った労力と同じだけの売り上げしか上げれないのでは社会的に意義は薄い。

今まで100人1ヶ月かけて作っていたものが、

自動で物が出来ても、それを作るまでに100人一ヶ月かかって、

さらにその自動で物が出来る機械が他の物を作れないなら意味がない。

単なる自己満。


そういう意味で、グローバル企業のメーカー、それも単一製品を基軸にするメーカー(各国語使えるように

するぐらいは当然だが)こそが目指す価値がある。

遠い話ではあるけど、日々目指して探して行きたいと思う。

社会人1年半目の前のことに集中してきたし、そろそろ周りを見てもいいころではないかと。



話は脱線しまくりでした。