火曜晩、レンタカー借りて夜を飛ばしたけど、実際的には結構困ったこともあった。
一番不便に感じたのは、各購入時に特典カードがなかったこと!
JRのSUICAやクレジットカードから、スーパーや美容室ののポイントカードまで、発行されカード類
は数知れず。
でも、よく使うカードなんてほとんどない。
クレジットカードと、スーパーと、SUICAぐらいである。後は車の免許証か。
財布に他のあんまり使わないカードを入れていると、分厚くなって財布が不恰好になるので、
整理して家に置いている。
よって、今回は日産の特典カードも、TSUTAYAのクレジットも使えなかったのである。
ぶっちゃけ、うざい。
ひとつのカードに統一するか、財布にICチップでも埋め込めるものを作ってほしい。マジで。
<技術的検証>
ひとつのカードにするのは、別に難しくない。
システム的に個人の特定は番号で管理しているため(今はどこでもそうだ)、各社統一を作りたいなら、
各社コード+個人番号、というヘッダー情報を持てばいい。
会社コード部分は、国が主導で極秘の暗号化システムを作ってしまえばいいと思う。
もしくは、個人の番号を特定して(国民総背番号制か?)、その番号を各社データベース(DB)に登録していく。
カード自身が、どの会社の特典に入っているのかの情報を見れる機能ついていてもいいかもしれない。
今なら、携帯はそういう方向に進んでいる(ただ、携帯は高機能すぎて、照会の速度が遅いので、ひとつ別端末あってもいい気はする。)
<政策的検証>
この構想に関しては、この段階が明らかに難しい。
昔のβ VS VHSしかり、現在のブルーレイディスク VS次世代DVDしかり。
中には、マイクロソフトやインテルのようにあっさり(実際はそんなことないが)インフラを握ってしまう
ケースもあるけど、
・カード等を読み取る機械の設置
こそが最もネック。
ショップにとって、確かに消費者の便利にはつながるけど、店を訪れてくれるかどうか、クリティカルな
要因ではないから。
いい店なら、クレジット使えないからといって人が入らないことはない(高級品店は、高所得者がクレジット使う可能性高いため必須用件といえる。販売機会を逸するかもしれない)。
また、システムの統一を図るのも難しい。
上記、会社コード+個人番号、もすでに持っている情報が各社により違うわけだし、
他社の提案する企画に乗れば、他社にとって変更少なくても自社にとって全面変更の可能性もある。
また、自分がインフラ利益を得れるわけでもない。
では、どのような条件で、どのような点で各社のメリットを見出せるだろうか?
①過当競争で、差別化が難しい業界の顧客囲い込み
レンタカーの場合、重要なのは借りれる場所であり、同じ辺りに競合がいれば、あとは
利用者が各社の車に思い入れがあるかどうかでしかない。(値段はほとんど変わらない)。
その場合、ポイントカードを持っている会社を選びかちになるだろう。(割引されるほうが当然いい。)
ならば、ポイントカードが利用しやすい方を選択するだろうから、1年ほどは先行者利益を得ることは
可能だろう。(皆が同じインフラを使えば、またもとの競争状態に戻る)
②統一機械でインフラになりえるため、ハードインフラを安く仕入れれる
本当の最初はハードインフラも高いだろうが、もしカードの統一規格(システム的に同一企画の番号
を使う)が出来、それが皆に公開された場合、それを作る技術力は多くの会社が持っているわけだし、
確実にひどい高額に悩まされることはないだろう。
反対に、他社でも絶対安く作れるから、と値段交渉に有利に立てると思われる。
(上記統一規格の公開が条件)
③ソフトインフラも安いかもしれない
パッケージソフトが作れる素地が出来るため。
しかし、考えてみると、各企業にとってのメリットは決して大きくない。
むしろ、導入コストがかかるけど、利益増はいまいち見込めない、というのが正直な感想。。
反対に、乗り遅れたら損をする!という状況こそが望ましいのかもしれない。
ただ、最初に主導権を握った会社が、確実に利益を出せる。利用料金の1%取っても、そのインフラで
GDPの10%の売り上げがあれば6000億の利益である。
JRのSUICAの各種提携や、DOCOMOのフェリカなど、金に余裕のある大企業のみ進めているが、
どうも選択と集中が甘い。。
日本にも、VISAカードぐらいグローバルなインフラを作る会社が出てほしいものである。
ちなみに、アイスランドは、屋台でもクレジットカードを使えるようなキャッシュレスな社会になっている
らしい。ぜひその方法論を書いた調査報告を見てみたいものである。