映画レビュー

「死霊の盆踊り」

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今から遡ること21年前、アンダーグラウンドというアブノーマルな血に飢えていた中学生の頃、最寄のTSUTAYAで、この映画のビデオのパッケージに「なんだ、これは!?」と書かれていた。

僕はそれを手に取ると、またビデオのパッケージに張り紙。

「店長が選ぶお馬鹿映画ナンバー1。数々の迷作を産み出した監督、エドウッドの代表作」

と書かれていた。

映画マニアの間でエドウッドと言えば有名である。

自らが製作した映画がすべて興行的に失敗した為、「アメリカで最低の映画監督」と呼ばれ



没後はしばらく忘れられていたが、映画の上映権を安く買い叩かれた結果、深夜テレビの映画枠で繰り返し放送されることになった『プラン9・フロム・アウタースペース』が一部でカルト的な人気を得て映画評論家の目に止まり、1980年に「ゴールデンターキー賞」という本において「歴代最低映画」として紹介され、「再評価」が始まった


(Wikipedia参照)

「ゴミの様な映画はたくさんあるが、映画の様なゴミを創ったのはエドウッドだけである」

と言われるほどだ。

酷い映画を創った監督として有名になり過ぎて「エドウッド」という映画が出来たほどである。

なんと、監督はティム・バートン

エドウッド演じる主演はジョニー・デップである。

監督もジョニー・デップもエドウッドの大ファンだ。

ハリウッドの有名な監督や俳優の中にはエドウッドのことを愛してやまないエドウッドファンが結構いるのだ。

一般人の僕もその一人である。

僕はエドウッドの映画をおすすめしない。

本気で面白くないからだ。

まだデビルマンの様に笑えるZ級映画ならまだしも、エドウッドの映画は笑えない(最初は笑えるけど途中で飽きる)し、くだらない、意味の無い、情け容赦無いのだから、そんな映画をすすめるのは罪である。

当時、質の悪い映画マニアがエドウッドのことを「映画界のゴッホ」

等とほざいていたが、それはゴッホに対して失礼である。

ゴッホは天性の才能と狂気の努力で身に付けた技術があり、没後、認められた人物である。

エドウッドの場合、才能も無ければ技術もへったくれも無いのに、没後、認められた人物だ。

僕はエドウッドもゴッホも大好きだが、エドウッドとゴッホを一緒にするのは、知識の無さを露呈し、全くもってナンセンスである。

だけど、エドウッドの生き様は尊敬し、感動する。

彼は、金も人脈もコネも何も無いのにも関わらず、映画を創る情熱と、根拠の無さすぎる自信だけで、人を動かし、映画を創ってしまった。

だけど、ここではエドウッド本人の話は置いておいて、死霊の盆踊りの映画の話をしよう。

死霊の盆踊りは脚本と原作はエドウッドだが、監督は違う。

その独特のくだらなさと適当、雑過ぎる作りからエドウッド監督ではないかと勘違いされていただけだ。

エドウッドが監督ではないことによってこの映画は何の価値さえも無い。

店長に騙された。

エドウッドの代表作は『プラン9・フロム・アウタースペース』じゃないか。
代表作でもなければ監督でもない。

『死霊の盆踊り』は、1965年に公開されたアメリカ映画。オカルト・エロチック・ホラー映画。

演出が度を越していい加減、棒読みの演技、大げさでナンセンスなセリフ、支離滅裂で大胆なストーリー、小学生のハロウィーン並みの衣装、チープな特撮。

ストーリーはある夜、売れない小説家のボブは、恋人のシャーリーとともに小説のネタ探しをするために墓場へ向かっていた。途中でシャーリーが引き返すよう強く迫り、ボブは仕方なくUターンして戻ることにしたが運転を誤り、2人は車ごと転落してしまう。
その頃、墓場では夜の帝王と闇の女王が宴を開いており、死霊となった女たちが踊っていた。様子を物陰から見ていたボブとシャーリーは途中で見つかってしまい、縛り付けられてしばらく踊りを鑑賞させられる。

ヒロインの「暗くて何も見えないわ…」という台詞が空しく響く…

事故って墓場に転落。夜の帝王らしき人物が何か良く分からないことをか語っている。(本当によく分からない)

そして、突然、服を着た死霊の女性が目に現れて、ヘンテコな音楽にのって何故か裸踊りをする女優さんをひたすら見せつけられる。
僕は呆然としながらそのストリップをひらすら鑑賞したいた。
10分経ち、ようやく解放されたと思いきや、10分のインターバルをおいて、また次の女優が出てきて、同じように10分間ストリップを見せつけられる。
これでダンスは終わりか?とつかの間、また10分後、同じように十分間ストリップが続く。僕の口はあんぐりだ。
それが4~5人ぐらい延々と続く。4人目辺りになると、もう思考が停止してしまって何も考えられなくなる。
途中でいつの間にかミイラ男と狼男が出てくるが、特に何もいないでそこにいるだけなので気にすることはない。
この映画、90分あるが、そのストリップショーが大体80分を占めている。
一体僕は何を見せられているんだ?この時間は一体なんなんだ?と途中から自己嫌悪に陥ってしまう。
しかし、映画マニアの僕としては一度観た映画はどれだけ駄作でも最後まで観るというプライドを持っていたので、精神的苦痛を伴いながら、なんとか観終わった。
観た後に残ったのは絶望的な虚無感だけだった。
僕はその日一日寝込んでしまった。

メンタルを鍛えたい方、マゾヒズムな方は是非ご鑑賞あれ。