評価・・・1点
ウパー!!
制作費20億円を費やし、興行収入が4億円という、大コケ映画。
個人的には水野春朗の「シベリア超特許」と「デビルマン」と「北京原人」がお馬鹿日本映画の3トップかと。
皮肉にも、三作品とも、人間とは何か?命とは何か?という大変倫理的に追及した大きなメッセージがある。
デビルマンはおいといて、シベリア超特許は水野春朗がそれを容赦の無いナンセンスな言葉選びと、頭を何処かで打ってしまったのかと心配になるストーリー展開と、もはやギャグにしか見えない水野春朗の演技で完膚なきまでに叩きのめしてくれた。
いやあ、映画って本当にいいもんですね。水野さん。
北京原人、当初は伴野朗著『五十万年の死角』で文化遺産をめぐる国際的強奪事件とDNAの面白さを追求する話をベースに映画の企画として出したが、後に東映の会長となる岡田裕介が
「そんな話よりも北京原人が生きていたという話のほうが面白い」
といった事から作り手たちの思いとは逆に不可思議な方向へなだれ込んでいった結果となった。(Wikipedia参照)
よって岡田祐介の罪は重い。
タレントの北野誠が東映の社員と接する機会があり、本作はどういう意図で企画され製作されるに至ったのかとの疑問に、東映社員が
「社内に於いても本作品に触れる事すらNGとなっていて、上層部レベルでシークレットになっていた」
との答えを聞いている。(Wikipedia参照)
あらすじ
2001年、日本の某研究所は北京原人の頭蓋骨の化石から取り出したDNAを元に、北京原人を現代に復元させた。
しかし、この事実の公表は人道的問題が解決されていないとして、政府に延期させられる。
そこで研究所は、北京原人たちを陸上競技大会に現代人の選手として出場させ、その並外れた身体能力によって世間を驚かせようとする。
ところが、北京原人は我が国のものであると主張する中国政府によって、北京原人は連れ去られてしまう。
このような現代人の身勝手な対応に、北京原人たちは翻弄されていった。
最後に北京原人たちは故郷である中国に戻り、北京原人と心を通じさせた現代人によって解放された
。
突っ込まずにはいられないストーリー展開が圧巻である。
有人シャトルにより宇宙空間において原人のDNA操作を行なうというのがなんとも奇天烈である。
宇宙空間でやる必要。
「観客も馬鹿だからとりあえずDNAといったら宇宙見せとけばいいだろう」みたいなノリなんだろうか。
しかもこの宇宙シーンはやたら尺が長いのに、パッケージに描くほど、アホみたいにゴリ押ししてた陸上競技が一瞬で終わったのにはやられた。
女原人のスタイルがやたら良い。
モデル級である。
それにしても、原人という設定が元々無かったせいなのか、原人が現れた辺りから、ストーリーがかなりトんでくる。
原人と仲良くするために、同じように全裸になってみたり、陸上競技に参加させてみたり、中国に原人を取られて、原人が万里の長城を爆走して逃げてみたり。
途中でマンモス出てきたり。
このマンモスがやたら雑である。
なんでマンモス登場させた。
ついで感が否めない。
最後はマンモスに乗って原人たちは故郷へと帰っていく。
「行け!原人!もっと自由になれ!」
と夕日に向かって走っていくマンモスと原人たちに叫ぶ。
感動なのかも良く分からない、優しい狂気である。
訴えたいことは分かるが、
ここまでぶっ飛んだ支離滅裂なストーリーになってしまったのは作り手たちの思いと異なった、岡田祐介の「そんなことより北京原人が生きていたという話の方が面白い」
という、大人の汚い圧力のせいだろう。
おかげて日本映画屈指のお馬鹿映画として君臨することになってしまった。
大コケ映画に魅了される僕としてはもってこいのことだが。
日本中に、優しい狂気を、ありがとう!原人!
