7日目です

本日は、NoceraラボとKarpラボを訪問しました
Noceraラボでは研究所内の見学、そして研究内容の説明を受けました
見学は全体をA~Dの4つの班に分けて行いました
Noceraラボでは、人工光合成の技術の開発を行っています
見学の際には、ゴーグルをつけるよう言われました
研究所内では、光合成の研究のため、見たこともないような変わった機械がたくさんありました
中でも驚いたのは、レーザーを出す機械です
光合成には日光が必要ですが、その日光の条件を様々に変えて実験を行うことが出来るのがその機械です
また、気体を扱うからか廊下には数え切れないほどのボンベがありました

研究所内見学の後は、研究所所属の研究者の方に、人工光合成について説明をいただきました
太陽光を利用して水を分解することによって、酸素、水素イオン、電子を作り出すのですが、
このとき、電子はそのまま化学エネルギーとして使うことができ、なおかつ水素イオンと結合させて水素にすることによって貯めることができるという画期的なアイデアでした
水素で動く車などが開発され、水素社会が近づく現代においては、水素もエネルギーとして利用できると言っていました

MITで現在ハーバード大学所属のNocera先生は、お忙しく、お見えにならなかったのが残念です
Karpラボでは、MITのKarp先生のプレゼンテーションをお聞きした後、Karpラボ所属の方々に対して、自分たちがプレゼンテーションを行いました
Karp先生は自然界の仕組みを人間の医療に役立てる実験をしていて、2011年にボストンビジネスジャーナルから医療界のイノベーションチャンピオンとして紹介された超大物です
先生のプレゼンテーションでは、
・ナメクジやカタツムリのぬめりを利用した内蔵手術用ののり
・海中の微生物のからを利用したニッケルアレルギー対策ハンドクリーム
の説明をしていただきました
その後、たくさんの質問が飛び交いましたが、先生は大変忙しいので、残念ながらお帰りになってしまいました

先生がお帰りになった後は、いよいよ自分たちのプレゼンテーションの開始です
発表内容は
1班:サンドフィッシュの皮膚を利用した水のいらない風邪薬
2班:猫の目を利用したより細い内視鏡
3班:セミの針を利用した痛くない骨髄手術用の注射器
4班:貝殻を利用した丈夫な人工歯
5班:カメレオンの舌を利用した怪我付近の砂や病原菌を取り除くスティック
6班:ヤモリの手を利用した隙間のないマスク
7班:サメのロレンチーニ器官を利用したより繊細な動きの出来る筋電義手
8班:花を利用した乾くと色のつくコンタクトレンズ
9班:鉢の針を利用した骨髄注射の針
10班:毒蛇の歯を利用した液体を流し込む際痛くない注射器
でした

それぞれの発表後の質疑応答の時間では、英語でされる質問にどうにか食いついて行きました

今日一日は、日頃は経験しない英語での会話ばかりで、苦労している人もたくさんいました
しかし、日常生活ではまず出来ない体験が出来、とても勉強になったと思います
7班:谷口、澤邉、小林、桑名