今、

何を感じ、何を想い、何を見つめるのか。

ひたすらに

必死に

もがき続ける僕の抜け殻

 

誰のためでもなく

何の目的もなく

ただゆらゆらと

 

流れに身をまかせる

優柔不断な吐息

 

さっきの鼓動

いまの鼓動

これからの鼓動

 

とどまることを知らず

 

時間はいたずらにも

僕に現実(リアル)を伝えてくる

 

「焦ることはないんだよ」

焦燥感だけが僕の隣に佇む

 

ひそかに理想という名の呪縛の掟が

僕の心に楔を打つ

 

いつまでも

いつまでも

 

果てることのないカオスを追い求め続けて

雨が降り注ぐ防波堤

荒波がうねりをあげる

淀んだ景色の一面には

色などはなく

呆然と雨粒が海面を打ち付ける

聞きたくない・・・

とっさに耳を塞いだ。

それでも押し寄せる波の音は

僕自身を襲いつづけた

しゃがみ込む僕に残されたものは

片割れの手袋

どうして僕は

大切にとっているのか

どうして僕は

捨てようとしないのか

答えなど聞くあてもなく

波音が邪魔をする

雨に打たれながら

そっと顔をあげると

温かいぬくもりが

そっと頬を触れた
キミの横顔を覗いている瞬間
キミの笑顔を見ている瞬間
キミの声を聞いている瞬間
キミの優しさを感じている瞬間
キミの怒りに怯えている瞬間
キミの悲しみに触れている瞬間
全部が全部僕の人生に色をつける。

キミの横顔をずっと見つめていたくて
キミの笑顔をずっと見守りたくて
キミの優しさをずっと感じていたくて
キミの涙をすっと拭いたくて
キミの辛さをそっと分けてほしくて
キミがキミでいることで、
僕は僕でいられるって気づかされている。

何度も壁にぶち当たって、
その都度、悔しい思いも、苦しい思いもした。
何度もつまずいて、
その都度、汗も流して、涙流した。

けど、やっとわかったんだ。
側にいてくれるキミの存在が
キミのすべてが
キミがキミでいてくれることが、
僕にとっての生きる意味なんだって。

どんなに先が険しくても
どんなに先が怖くても
どんなに先が不安でも
キミの差し伸べてくれるその手に導かれて
僕はきっとまた立ち上がって

キミの笑顔、またみられるように
キミの優しさ、また触れられるように
キミの喜び、また分かち合えるように
頑張れるんだ。

儚い理想にとらわれていた僕に
息吹を与えてくれた
気づかせてくれた
何が大切かっていうことを。

夢見る物語でおわらないように

今、それを正夢にさせてくれた