- 玻璃の天 (文春文庫)/文藝春秋
- ¥514
- Amazon.co.jp
北村薫氏の
「わたしとベッキーさん」シリーズ第2弾
1巻目では、ベッキーさんて 誰
という謎のままだったけれども
2巻目で、ようやく
ベッキーさんの正体がわかる。
すでに 1巻目で少し伏線はあったが、
今になって、それが伏線だったってわかった。
表題作 ”玻璃の天”
このときに、ベッキーさんが一人ではなく
わたしと一緒だったことに、心から安堵した。
もし、ひとりだったら・・・
わたしにとって ベッキーさんが指針であるように
ベッキーさんにとっても わたしは指針なのだろう。
決して探偵ではない わたしとベッキーさんだから
謎が最後まで書かれない。
ちょっと 残念。
”想夫恋”では 綾乃さんが その後どうなったか
やっぱり、気になってしまうから・・・
当時、財閥のご令嬢や華族のご令嬢が
好きな相手と添い遂げられないことは
普通だったのだろうけれども
そのなかで、百合江さんのように
好きな相手と結ばれる話があるのは
とても、心あたたまる。
わたしにも、若月さんとの間に
そんな恋が芽生えるのか