世界のきまり
流れた時は戻らない。
とか。
尽きた命は還らない。
とか。
僕は君にはなれない。
とか。
そんな、世界のきまりに気づくたび、
いちいち、
いちいち、
悲しくて。
この桜の花びらは、
去年みた花びらとは別の物なんだ。
そう気づいて突然泣き出したり。
この雪は、
去年足跡をつけた雪とは違うんだ。
そう気づいて突然泣き出したり。
違う季節を連れてくる風に、
ぎゅっと胸を締め付けられたり。
我ながら、多感な幼少期。
そんな頃を思い出す冬の始まり。
今年も、最後の月がやってきた。
今日の次は、明日が来る。
人は未来にしか進めない。
そう。
それも、世界の決まり。