Matura試験  | スイス シュタイナー学校の日々

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シュタイナー学校での体験をまとめています。

Matra試験は12教科の評価で合否が決まります。すでに12年生で評価を終えている教科以外の試験を受けます。

 

試験期間は筆記試験1週間それぞれ4時間と、口頭試問が2週間それぞれ40分(準備室での準備20分、試験会場で口頭試問20分)受けます。

筆記試験期間と口頭試問期間は別です。

(我が子の場合、筆記が5月30日~6月2日まで、口頭が6月19日~7月6日まででした)

 

◎筆記試験 1日1教科4時間

・ドイツ語

  試験官の用意した4種類のテキストの中から1つ選び、A4用紙4ページ   分にまとめます。我が子は詩を選び、詩の解釈を書きました。

 

・フランス語 

  単語、文法、読解力のテスト。8ページ程のプリント問題。

 

・数学

  問題を解く

 

◎口頭試問 1日1教科40分  

・ドイツ語

  準備室で課題プリントを渡されるので20分間で記入し、試験室へ移動します。課題図書8冊を読み終え内容を把握した状態で受けます。

試験官が8冊のうち2冊を選び、その本についての質問に答えます。

1冊は詳しく、2冊目は簡単な説明をします。

 

・フランス語

  課題図書は3冊。その中の1冊についての質問に答えます。

 

・数学

  準備室に用意されている3種類のプリントの中から1つを試験官が選び質問に答えます。グラフを見ながらそれについてどう思うか答えたりします。

 

・歴史

  13年生で習った歴史の授業内容から試験官が1つテーマを選び準備室にプリントにして置いてあるので、試験室でその内容についての質問に答えます。

 

・音楽 口頭と実技

  準備室から別室へ移動し、PC、ヘッドフォン、プリントが置いてあるので曲を聴いて分析します。曲のパターン、メロディー、ドラムにはスティックではなくブラシが使われている効果等を記入して試験室へ行き質問に答えます。

 

実技では我が子の場合は、試験官から3曲のうち1曲は1900年代以前の曲、2曲目はアンサンブル、3曲目は好きな曲を選んでくださいという課題でした。

1曲目は「愛の讃歌」をフランス語で、2曲目は友人のピアノ伴奏で「夜明けと蛍」を日本語で、3曲目は自作の歌を歌いました。

 

実技はもう一つ試験があり、試験官から渡される楽譜に書いてあるコード進行を見て、テクニックを分析し質問に答えました。その後ピアノで試験官の言うコード進行を弾き、音階、長調、短調、テクニックについての質問に答えました。

 

この実技、口頭試問の他に13年生になって半年後に音楽で試験を受ける生徒達で演劇を作り公演しました。

それぞれの得意とする音楽の表現方法を組み込んだ舞台構成になっています。

当日は試験官が観に来て採点します。

 

 

ざっくりと試験内容について書きました。

他の学校では分かりませんが、この学校では過去問題を解いたりする事もなく、試験当日に今までやってきた事をやるだけでした。

Matura試験は2回まで受ける事ができるので、今年不合格でも来年受けたい人は受ける事ができます。

 

合格発表は最終試験日翌日、15時~17時までに電話がかかってきたら不合格という緊張の2時間を過ごします。

。。。が、16時過ぎに先生からクラスチャットにメッセージが届き、「今の時間までに電話がかかっていなければ合格~」という事で

、合格しました。