こんにちは、店長の104.です。
また日が空いてしまいましたが、久々に店長の徒然コラム更新です^^
今回はリクエストをいただいたので、私のコスプレ衣装制作について、少しだけお話ししたいと思います。
タイトルの通り、今回は鎧などの防具を和紙で作ったお話しです。
これだけだと『どういうこと?』って感じだと思うので、まずは完成品をご覧ください。
はい、こちら!!
胴と胸部、手甲、太ももの防具は全て、和紙で仕上げてあります。
使用したのは
シモジマ HEIKO 和紙 エンボス金銀振
https://shimojima.jp/shop/g/g4901755293418/
こちらの商品の黒色です。通販では取り扱いがないようなのですが、店頭にはありますので、ぜひ、浅草橋にお越しの際はシモジマさんへGO!!
ベースは皆さんもよく使うと思いますがウレタン素材です。
私はPH9というちょっと固めで目の詰まったウレタンを使いましたが、個人の好みなので、ライオンボードやエヴァボード、リアラボード、ポリAなどでも大丈夫です。
使いやすいやつでベースを作ってください。
これに和紙を貼っていくのですが、合皮じゃないので、貼り付けは木工用ボンドでできます。めちゃくちゃ楽チン!!
合皮だと厚みがある分、布同士の継ぎ目があると目立ってしまうのですが、和紙だと薄いし、元々エンボス加工になっている分シワになってしまっても目立たず、不器用でも雑でもそれなりにいい感じになります!!
↓胸部だけで、継ぎ目が9箇所あるんですけど、装飾があるのも相まって全然わからないですよね。。。
ちなみに、貼り付けに私が使ったのはこちら。
コニシ ボンド木工用多用途
http://www.bond.co.jp/bond/detail/002398003922/
乾くの早いし、異素材同士でも安心の多用途、接着力は安定のコニシさん!!しかも片面塗布でいいのでめちゃくちゃコスパいいです!!
ボンドが完全に乾いたら、仕上げに光沢を出すためにニスを塗ります。
私は手塗りが好きなので、和信さんの工作ニスを愛用しておりますが、艶出しのクリアスプレーなどでもOKですし、もっと小さい小物などだったらマニキュアのトップコートとかでも大丈夫でう。
和信ペイント 水溶性つやだしニス
http://www.washin-paint.co.jp/product/type/water-soluble/polish-varnish
ここで、一つ注意点なのですが、ニスを塗ると、和紙の色や種類によっては1トーン〜2トーンくらい、色が暗くなってしまう場合があります。
以前、私が作ったキャスニキの杖も和紙で仕上げているんですけど、元の和紙の色に対して2トーンくらいは色が暗くなってしまったので、色味が厳密な場合は和紙を買う際に念頭に置いて選んでください。
私の経験からすると、金銀などのメタリックカラーや、白に近い淡い色味だと変色は少なく、中間色系は思った以上に暗くなる印象なので、参考までに。
そんなこんなで完成したのがこちら。
ニスで仕上げているので、ライトが当たるといい感じに光ってくれますし、今回はあえて和紙に金銀の混ぜ込みがあるものを使ったのですが、ノッブのような和風のキャラにはぴったりだったのではないかと私的には大満足の仕上がりでした(*^^*)
あと、和紙ってかなり丈夫なんですけど、所詮は紙なので、布貼るより仕上がりが軽いです!!重たくなると衣装に響いてしまう箇所の仕上げなどにも採用できそうで、今後の衣装制作にもまた応用できればと思いました(*^^*)
キャラクターを選ぶ方法だとは思いますが、何事も適材適所、柔軟な発想で手にしたことのない素材にトライしていくと新しい発見があるのもコスプレ衣装、造形制作の楽しみの一つだと思います!!
今回のブログに書いた内容はもう、どんどん真似して使ってもらって大丈夫なので、これは使えるぞって思ったら是非、やってみてください!!
そしてあわよくば出来上がったものを引っさげてスタジオに撮影しに来て私に見せて下さい(^///^)
それでは、今回の店長ブログはこの辺で、失礼します!!
もっと詳しく聞きたい人はスタジオに遊びに来てくださいね!!
P.R.
新年会するよ!!!!