ゲームオタのフェミニストが語る動画:「ゲームにおける比喩表現と女性」
NS: Joystiq 'Tropes vs. Women' series launches with Damsels in Distress
ゲームにおける女性の扱いについて、Anita Sarkeesian氏が語るシリーズ。
ちょっと長いが、大変面白い。
欧米ゲーム業界において、女性キャラクターをどのように取り扱うかは永遠のテーマの一つ。
男性プレイヤーが大半を占める中で、女性キャラクターにどこまで女性の視点を入れるべきなのか、どこまで男性向け娯楽の従属物にすべきなのか、というバランスは難しい問題だ。
Anita Sarkeesian氏はフェミニストである一方、ガチのゲームオタでもあるらしく、レアの「Dinosaur Planet」いきなり冒頭で取り上げている。
これは任天堂のスターフォックス・シリーズの第三作「スターフォックス・アドベンチャー」の下敷きになった未発売の作品だ。オリジナルの「Dinosaur Planet」は、惑星の王女「クリスト」が活躍する3Dアクション・アドベンチャーで、フォックス・チームのクルーは登場しない。
動画ではオリジナルの映像でのクリストの凛々しさと、改変版である「スターフォックスアドベンチャー」で、クリスタルに封じられているクリストを見上げて「美しい・・・」と思わず呟くフォックスの少々締まりのない顔が対比されている。
ちょっとばかりシニカルな編集だが、ゲームでしばしば登場するヒロイン登場シーンも、女性からはこんな風に見えているのか、と改めて思わせられる。
Anita Sarkeesian氏はこの件についてのビデオ作成の資金をKickstarterで募っている。
当初の予定資金であった$6,000は瞬殺してしまい、現時点で既に$158,922の資金が集まっているそうだ(!)。
女性市場は更なる成長の余地に他ならない。
フェミニズムそのものの是非は置いておくとしても、ゲームをもっと女性に普及させるにはどうすればいいのか、という視点は必要だ。市場を開拓する上で、Sarkeesian氏の視点は一つのヒントを提示している。