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7月、国際ブックフェアのセミナーにて、京極夏彦先生がこんなことを仰ってました。
「この作品のテーマは何ですか?」 と聞かれることが度々ある。
けれど、そんなものは 「ない」 のだそう。
厳密に言うと、あるけれどそれが100%、確実に、自分の思惑通りに読み手に伝わることはないから――だそうです。
応募要項に作品のテーマを書かせるかはレーベルによって異なります。
情けない話ですが、投稿初期の頃、脱稿して応募カードを書く段階になって、『作品のテーマ』 という欄を見て初めて 「どう書いたらいいんだろう」 と頭を悩ませてしまったことがあります。 特に、レーベルによってはこの欄がとても小さかったりもします。 ここで悩んでしまうということは、その作品で何を書きたいかが、自分でもわかっていなかったということなんだなと思い知り、投稿する前からがっくりと反省してしまったこともあります。
作品のテーマを添える場合、当然書き手が据えたテーマが文章中に踏襲されているのかどうかも審査のひとつになり得るのだと思うと、どの言葉がぴったりと当てはまるのだろう? と随分と躊躇ったものでした。
逆に、作品のテーマを書かないレーベルに投稿する際、果たして自分が書きたいと思ったところにきちんと着目してもらえるのか、と気を揉んだこともあります。
先日、投稿の途中結果が出た某レーベルの作品ですが (作品のテーマは特に書かないレーベルです) 編集部からの批評シートを読んで、こちらの書きたかったことが伝わっていて嬉しかったことがあります。 しかしその反面、 「伝えたかったのはこれだけじゃないんだけどなあ」 と、もどかしい気持ちにもなりました。 もちろん編集部からのコメントは割愛されている部分も多いでしょうし、相手に伝わっているか否かというのは、今のアタシには完全に知りようはないのですけれど。
自分の伝えたいことを明確に読み手に伝えるのはなかなか困難です。 自分の意図と違う伝わり方をしてしまうことも、時にはあるかもしれません。 テーマを一語で表すのは難しいのですが、それでも自分が作品を書いている段階で、ここだけは譲れないというものを持たなければ――と、日々奮闘しつつ、パソコンに向かう毎日です。