人間性。

何度と無く言うようだが自分という人間は本当に自分でもよく解らなくなる程解りにくい。
少年の頃より。
自分はどこか人と違うなと感じつつもそれを上手く人に伝えられずにいた。
自分が好きな本だったり、音楽だったり、周りとは違うと感じつつもそんな自分を解って欲しい等という願望は人一倍あって。そんな欲求を持ってこの年まで生きてきたのですが。

このブログでよく登場して頂くカメラマン小松師匠は何故か僕のツボポイントというか「そこたまらん」ポイントをくすぐってくれる方で。
先日呑んだ際にお勧めDVDを貸して下さった。
勅使河原宏BOX
市川雷蔵主演「ある殺し屋」
石井相互監督「爆裂都市」
石井隆監督「ヌードの夜」
内田裕也主演「嗚呼！おんなたちの猥歌」
大島渚監督「東京戦争戦後秘話」
というこりゃたまらんラインナップを揃えて下さったのである。

「爆裂都市」「ヌードの夜」は前にも見たことがあったので。
とりあえず勅使河原作品から紐解いた。
全６Discからなっており。「おとし穴」「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」「サマー・ソルジャー」「短編集」なのですが、タイトルを見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが。
ほぼ安部公房原作。しかも脚本安部公房となってまして。それだけでも涎もんですが。
オープニング、音楽、配役、どれをとってもジクジク来ますねん。
特に「砂の女」岸田今日子。ものごっついべっぴんさんですぞ。
秋の夜。
涎垂らしながらテレビに齧り付いています。