この記事は、2023年7月3日から2023年7月9日の経過。

 

【総括】

 退院して、一人で日常生活を送らざるを得ない状況になったことは、結果的に良かった。

 入院中と退院後の大きな違いは、起きている時間に求められる視界の広さだった。入院中は複視の不自由さをほとんど感じなかったけど、退院後は、家の中にいるうちはまだ我慢できたが、家から一歩外に出ると視界の全てが二重だった。

 この1週間で複視の状況に変化はなく、先の見えない不安が増すばかりだった。

 

・2023年7月3日

 ほぼ一日中安静に。買いだめした食料を使ってゆっくり自炊するのが時間つぶしみたいになっていた。入院中に強く「僕は自分の身体のことをまったく理解していない」と感じた。通常時の脈拍、血圧、握力、体重、平熱すら自信を持って答えることができなかった。この反省から、Amazonで血圧計(脈拍も計測可)、握力計を購入。常時使用しているApple Watchのアプリを勉強して、入院前の脈拍の推移を確認した。Excelを使用して、これらの毎日の推移を記録するためのシートを作成した。理学療法士からいただいた日々のリハビリメニューを開始した。リハビリはスクワット20回、立位で片足ずつ横へ開脚20回、つま先立ち20回、立位で壁を使って腕立て伏せ20回を2セット。

 

・2023年7月4日

 リハビリをこなし、それ以外は安静に。一番気になる複視の対策として、毎日眼球運動を録画することにした。

 

・2023年7月5日

 血圧計が届いたので、さっそく測定開始。血圧は朝夕に測定、朝は立位1分後の2回測定することにした。予想通りというか当然だけど、入院時の値とほぼ近いものだった。立位1分後については、Apple Watchを見ていて、立っているときに脈拍が早くなる傾向があったので、その対応として2回目の測定をしてみたんだけど、これも予想通りだった。

 体重59.0kg、体温36.3℃、血圧(朝)は最高108最低81、脈拍は100だった。

 

・2023年7月6日

 握力計が届いた。さっそく測定すると、右38.6kg左34.9kgだった。入院中よりやや良くなった?が発病前よりは弱いような気がする。

 お仕事で月次顧問をしているお客様が僕の自宅兼事務所を訪れてくれて、月次の経営相談対応をした。もちろん発病前は僕がお客様の事務所を訪問していた。いつものように経営相談後は会食に連れ出してくれた。久しぶりの外食だった。お客様に支えていただきながらとはいえ、社会復帰の第一歩だった。

 

・2023年7月7日

 僕の家はすごく田舎で、家の前の道路はほとんど車の通りがないんです。ということで、朝5時に起床して自動車の運転をしてみた。結果としては両目で長時間は難しくって、視界がブレてきたら片目を閉じた。運転することができないことはないけど、まだまだ自粛すべきだと実感した。悲しいけどね。燃えるごみを出しに行って、帰宅後に血圧・脈拍を測ってみたけど、少し上がるくらいだった。

 You Tubeで勉強したんだけど、僕の症状とは反対の起立性低血圧の症状を測定するときには、立位7分後くらいまでの推移を測定するようだ。7分は少し長いから、1分後と3分後を測定することにした。初回の測定値(3分後)は、血圧(朝)は最高109最低80、脈拍は116だった。やはり脈拍は、その直前に測った値より+20と極端に上昇した。これは自律神経障害なのかな?動画で見た僕の症状とは反対の起立性低血圧の場合は、ふくらはぎの筋力低下が血流を促す機能の低下につながっているということだったんだけど、僕の場合はどうなんだろう。動画を探しまくったけど、ギラン・バレーの症状として頻脈を扱っているものはほとんどなかった。

 

・2023年7月8日

 脚力がかなり戻ってきたので、1kmくらいのウォーキングをしてみた。特に体調を崩すことはなかったけど、季節的に暑さが厳しくなってくることを考えると、ベストではない気がした。

 僕の入院中に、近所の皆さんが我が家の飼い猫の面倒を見てくれたから、お礼の品を購入した(ECだけど)。弟や彼女にお願いしていたんだけど、飼い猫が近寄ってこないらしく困っていたんだけど、近所の皆さんが、僕の車の下に毎日エサと水をやってくれていた。足を向けて眠れない。

 

・2023年7月9日

 近所の皆さんにお礼の品を配って回った。僕のご近所さんは、僕の両親くらいの年齢の人が多い。そのせいか、普段は挨拶と一言お話しするくらいだった。この機会に少し長めにお話をしたところ、皆さんそれぞれご病気を持っているんですね、ってことが分かった。