今でも忘れない2023年6月7日、仕事を終えて帰宅するとノドに違和感を感じた。

 

「いつもの扁桃炎か」

僕は子どもの頃から扁桃腺肥大だった。現在は46歳になり、扁桃腺が炎症してしまうことも年に0~2回程度になっているが、30歳代半ばまでは年に3~4回の頻度だった。

対応も手慣れたもので、ノドに違和感があったら、早いうちに「のどぬーるスプレー」を使用して、身体を冷やさないようにすると高熱になることはほとんどなかった。

 

ところが今回は少し違った。

炎症はみるみる広がり、ノドに白い膿が見える状態になってしまった。最高で体温が38.5℃まで上がってしまい、2023年6月9日に耳鼻咽喉科を受診した。医師も「いつものね」とは言わないまでも、ノドの吸入と抗生剤、解熱剤を処方してくれた。3、4日の間、薬を飲み続けると炎症はほとんどなくなり、念のため2023年6月13日に2度目の受診。もう少し炎症が残っているため、さらに4日分の薬を処方してくれた。ここから2、3日で炎症はなくなった。

 

でも、なにかおかしい。

視界がぼやけるというか歪み、身体を起こすと目まいがする。座った状態ではPCのキーボードが打てず、画面がすごく見づらかった。

 

2023年6月15日には、歩くときに脚がふらつくようになり、階段は手すりを持って昇り降りするようになった。

 

2023年6月17日には、起き上がると声が上手に出せなくなり、ペットボトルの水が飲みにくくなっていた。

 

2023年6月18日には、さらに症状が悪化してきたため、人生初の119へ電話して救急車を要請した。電話してから15分ほどで自宅に救急車が到着し、僕は何とか自力で救急車内のベッドに横たわった。今思うと、ここに問題があった。横たわった状態では、ほとんど症状が出ない状態だったから、救急車内で「風邪をこじらせた?今は大きな異常があるように見えないから、苦しくなければ自宅で安静にしてください。それでも苦しくなったらすぐに連絡してください。駆けつけますから」と説明を受けた。

救急車内では、僕の身体はさっきまでとは別人のように状態が良かったから、明日起きたら治っているかもしれないという期待すらしていた。

 

ただ、現実はそうはならなかった。

 

この時点での症状

・歩行困難

・球麻痺(呂律がまわらない、飲み込みが悪い)

・複視(ものが二重に見える)

・起立性低血圧?(上体を起こすと心拍数が130くらいまで上昇)

・手足のしびれ

今思えば、この時点でギラン・バレー症候群かフィッシャー症候群、またはその併発の可能性が高い症状だなと思う。