ネコは、なぜ木に登りたくなるのでしょうか?
それはネコの本能が関係しているのです。
もともと、ネコ科の動物は木の上に棲んでいました。
今生きているネコたちにそのときの記憶はなくても、
ご先祖様たちの生活習慣はDNAに刻まれているのでしょう。
高いところに上りたくなるのは、DNAの導きなのですね。
ご先祖様の話にもどりますが、木の上はネコには最高の棲み処でした。
高い所にいれば遠くまで見渡せるし、獲物を待ち伏せすることもできます。
さらに敵に対しては高い位置からのほうが何かと有利です。
高い所がネコのご先祖さまにとっては生存のために必要だったわけです。
ネコはそんな自分たちのルーツを知らなくても、木に登っていきます。
登っていくときのネコの表情を見るととても生き生きしています。
上に行って下界を見下ろしてやろうとでも思っているのでしょうか、
それとも、何か獲物をとってやろうとでも思っているのでしょうか。
よくわかりませんが、いずれにしても、はりきっていますね。
ネコは本能がアシストしてくれる状況ではとても勇敢です。
でも勇敢なのは木に登るときだけ。
降りるときは、本能が助けてくれません。
ネコには勇敢と臆病という両極端の性質があります。
降りるときは怖がりという性質が出てくるわけで。