感謝を表す「ありがとう」って素敵な言葉ですよね。

でもタイミングを逃したり、身近な人に対してだと省略してしまったり、、、

今回は、まあ礼儀云々は傍に置くとして、

それでもこれは、もったいないことなんですよ。

 

子供の頃に、ご両親や先生から人に何かしてもらった時には

「ありがとうは?」

と教えられた記憶がある方もいらっしゃることでしょう。

 

感謝を伝える事は、 円滑なコミュニケーションに、欠かすことができませんよね。

誰かに何かしてもらって、ありがとうと言ったときに、

「その言葉を聞けただけで、全ての苦労が報われた」

なんて言われることもあったりしますよね。

 

先ず、感謝の言葉が、感謝された人にもたらす効果についてお話ししておきます。

人は感謝されると、役に立てたことを実感し、自分自身が認められたと感じます。

自己肯定感がぐいっと上がると、意欲的、前向きになり、次の作業がより捗ります。

また、感謝の気持ちを受け取ることで、自身も感謝の気持ちを持ちやすくなります。

「こちらこそ」の言葉は、そう言った気持ちが表れたものなのでしょう。

このようなコミュニケーションが継続すると、信頼関係も築きやすくなりますよね。

 

そんな風に「 ありがとう」って言葉は、言われた相手をうれしく幸せにしますが、それだけではなくて、なんと、言った方の人を、もっと幸せにすることも多いそうなんです。

 

以前、たくさん笑ったり笑顔でいることの素敵な効果をお伝えしましたが、実は感謝を表現することによっても、同じような効果を得られることが、確認されています。

 

まず、脳科学的なお話ですが、

「ありがとう」と感謝することで「セロトニン」「 ドーパミン」「 エンドルフィン」「 オキシトシン」など、心身に良い作用を与える脳内ホルモンが、分泌されるそうです。

それぞれの脳内ホルモンがもたらすと言われている効果は以下の通りです。

「セロトニン」精神を安定させ、ストレスを和らげ、ポジティブな気分にする。

「 ドーパミン」脳を覚醒さえ、やる気を引き出し、集中力を高める。

「 エンドルフィン」気分を高揚させ、痛みを鎮める。

「 オキシトシン」愛情ホルモンとも呼ばれ、愛情や信頼感を形成する。

 

誰かに「ありがとう」と、感謝を言葉にしている時、身体の中ではこのようなホルモンが働き、気持ちに作用しているのですね。お礼を言った後、なんとなくすがすがしいような気持ちになったりするのは、相手とコミュニケーションをとったからという理由とは別に、ホルモンの活躍のおかげでもあるのですから、人の身体って面白いですよね。

 

また、感謝することにより、笑顔と同じく、免疫力アップ血圧を下げるなどの健康効果も分かっています。それから、人は「ありがとう」って言葉にする時、自然と口角が上がり、笑顔になることが多いですよね。すると、笑顔と感謝で幸せホルモンもさらに分泌され、笑顔を見た相手にも幸せが連鎖して行きます。

 

このように感謝を伝えることは、いいことづくしなのですから、ありがとうの気持ちは、素直にどんどん表現したいものです。

 

ところで、感謝の気持ちを「すみません」と表現することについて、しばし話題になることがあります。例えば誰かに道を譲った時などに「すみません」と言われても不快に感じることはもちろんありませんが、「ありがとうございます」に置き換えてイメージすると、なんだか気持ちが違いますよね。背中を丸めて「すみません」だと「いえいえ」と少し恐縮しそうですが、笑顔で「ありがとう」だと「どうぞどうぞ」とか「いいよ」と軽快な気持ちになれそうです。

私は関西人なので、何かにつけて、ついつい「(えらい)すいません」って言いそうになりますが、意識して「ありがとうございます(ニコッ)」を使うようにしています。

 

また、せっかく感謝の気持ちがあっても、それを伝えるタイミングを逃さないようにすることも大切です。何かしてもらって、助かったーと思っているのに、ついついその気持ちを伝えるタイミングを逃してしまうと、相手も自分自身も幸せを受け取る機会を失います。いくら相手が忙しそうでも、「さらっと感謝の一言」は受け取れるかもしれません。タイミングを掴んでいきましょうね。

 

最後に、私が以前そうだったのですが、感謝しろとかいうけど、辛い事ばかりでそれどころではないと思っている方には、私が毎日している簡単な感謝の習慣をご紹介します。

 

朝起きて、窓から外の景色を見ながら、今日も健康な身体で気持ちいい朝を迎えられた、ありがとうと感謝。夜、お風呂に浸かって、あー気持ちいい今日も無事に過ごせた、(天国の)おじいちゃん、おばあちゃん守っていてくれてありがとうと感謝。寝る前に、お布団に入って、あー幸せ、今日もありがとうと感謝。身体が気持ち良い状態の時は、多少心が荒んでいても感謝の気持ちを持ちやすかったです。頑張っている自分の身体に労う気持ちで、今日もありがとうの感謝もありです。

 

少しずつでも感謝する機会が増えて、幸せな気持ちで過ごせますように