【三河サドベリーメルマガ】見えないからこそ

 

こんにちは。
三河サドベリースクール・シードームの黒柳です。

あたたかな風にのって桜の花びらが空に舞う様子が、とても気持ちいいですね。

前回お送りしたメルマガで、スクールの花壇のチューリップの芽がいつの間にか出ていた!というお話をお伝えしました。

チューリップが球根から出てくることは、多くの方がご存知だと思います。
では、
チューリップの球根を土に埋めたら、まず出てくるのはなんだと思いますか?

「根」です。

多くの植物は、先に根を出します。

私たちは目に見えるものから受け取る情報が大きいので、思わず芽が一番に出ると言いたくなるかもしれませんが、芽を出す前の準備は地面の下で着々とされているんですね。

桃栗三年柿八年なんて言葉があるように、
おいしい実をつけるには、長―い年月がかかるものもあります。

あなたの目の前のお子さんが今していることで、
お子さんのどの部分が育っているかというのは、
子どもの活動から予測はできても、実際のところはは、わかりにくいものです。

私たち大人でも、後になってから「あー、あの経験がここで生きてるかも!」って気づくことがあります。

それなのに、私たちって目で見て納得したい生き物のようで、
形として見えていると安心するし、見えてないと不安ですよね。

じゃあどうしたらいいかっていうと、
「目に見えていないと不安なんだ。」ということと、
「学びは見えにくいものなんだ。」ということを分かってるといいかなって思います。

そうしたら、子どもが育つ姿を見て、不安に思えても仕方ないって思えるでしょ?
子育てって不安なものなんです。

分からないもの、得体のしれないものは、人間だれしも怖くて、安心したい。
けど、わからないんだもの。仕方ないんです。

わかっていることは、自分も同じように生きてきて今もここに居るってこと。

あなたが育つ間は、あなたの親御さんも同じように不安だったかもしれないけど、
あなたは今、生きている。

だから、大丈夫!

うちの子、何が育ってるかな?どんな経験してるかな?
分からないけど必ず大丈夫!

不安を不安として抱え込むか、不安を楽しんでしまうかのどちらかだったら、
いっそのこと一緒に楽しみませんか!

RPGの主人公みたいになって、あなたもお子さんもどんな未来を迎えるかを楽しもう!
って思ったら、子どもたちとともに過ごすほど素敵な時間ってないかな~って思うんです。

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■ペナルティは何のためにあるの?
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シードームの生徒が、八ヶ岳短期留学に行った時の事。
あるルールをやぶってしまう人が多い現状を見て、
「ペナルティを重くしたらみんなが守るのではないか?」
という意見が出たそうです。

その中で、シードームから留学に参加した一人の生徒は、こう考えたそうです。
「ペナルティを重くしたら、ペナルティを受ける恐怖の方が強くなるから、それよりもルールを守りやすくした方がいい。」
そして、ほかの生徒たちに守れない理由を聞いて回り、それをもとにルールを守りやすくするための方法を考えたそうです。

約束(ルール)は多様な人がそれぞれ心地よく過ごすためのもの。
罰(ペナルティ)は、約束を守れるようにするためのもの。

ペナルティのために心地よく過ごせなくなるのは、本末転倒なんだということを、あらためて気づかせてもらいました。

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■ 4月のオープンスクール
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◇日時
2018年 4月 21日(土)10時受付開始 10時15分より説明会 12時終了予定
(※平成30年度より、時間帯を変更しました。)

お子さんにどんな風に育ってもらいたいですか?
そのために、どのような場所が適当だと思いますか?

公教育もサドベリースクールも、学ぶものが違うだけで、
どちらも学べるものはあります。

サドベリースクールってどんなところ?
と関心をお持ちの方はぜひお越しください。

詳しくはこちらから↓
http://www.mikawasudbury.com/open_school


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■お菓子作りの講師募集について
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前回のメルマガで、お菓子づくりの講師さんを募集したところ、多くの方にシェアしていただき、おかげさまで洋菓子の講師の先生はお願いすることができました。
和菓子の先生はまた募集することにして、まずは、洋菓子の授業をお願いし、計画しているところです。皆様ありがとうございました。

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■あとがき
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平成29年度も今日でおしまい。
明日からは新しい年度が始まり、心あらたにスタートを切ります。

今年度もたくさんの方に支えていただき、
生徒の学びの場を作り続けることができました。

メルマガを読んでいただけるだけでも、
大きな励みになります。

いつもありがとうございます。

来年度も引き続き、あたたかく支えてくださいますよう、
よろしくお願いいたします。