【三河サドベリーメルマガ】 先日の講演会を少しシェアします

 

こんにちは。
三河サドベリースクール・シードームの黒柳です。


ぴゅーぴゅーと吹く風が冷たくなってきましたね。

シードームでは、自転車で通う生徒たちが、
朝いつも「暑い暑い!」と扇風機にあたっていたので、
少し前まで扇風機が活躍していました。


ところが、ここのところ続く寒さで、
さすがに扇風機を掃除してコタツを出しました。


私は、どちらかというと寒いのが苦手なのですが、
それでも、鍋料理がおいしく感じられるし、
イルミネーションも素敵だし、
冬ならではの楽しみをみつけて、寒さを迎え入れたいと思います。



さて、11月5日(土)に、

『小・中・高に通わずに大学へ行った話と、これからの「学び」の話』
~よっぴーとまりんちゃんのお話し会~

が無事開催されました。



今日は、こちらから少しシェアを。


この会は、あらかじめ会場のお客様に質問用紙を渡して、
話を聞きながらでてきた疑問を質問してもらい、
それをよっぴーとまりんちゃんが答える形式でした。


事前の打ち合わせのときに、

「質問に答えることは、まったく苦に感じない」

とおっしゃっていたよっぴーでしたが、
本当にどの質問にも丁寧に、ご自身の言葉で対応されていました。



これまでしっかりご自身で考えて感じてきたことに
自信があるお二人だからこそできる、会の進め方でした。



その中で1つご紹介いたします。


「こどもの行動を見て、自分の心がザワザワしたら、
 そこで止めさせるんではなくて、
 『なんでザワザワしたのかな?』って自分に聞いてみる」

という話がありました。


自分と同じ価値観の人と話すのは、心地がいいし、それも大切なこと。


自分と違う価値観の人と出会ったときは、
いやだなと思ったり、イライラしたり、居心地が悪い。


だけど、そこで、初めて自分というものを見ることができる。


自分の思い込み、大切にしていること、当たり前と思っていることなどを
気づかせてくれる教科書なんだ、とおっしゃっていました。



子育てしている中でイライラしたり、
子どもの行動にすぐに叱ってしまいたくなったとき、
すぐに怒ったりするのではなくて、

「あ、心がザワザワしてる。どうしてなのかな?」

と自分自身と対話してみたら、
無意識に自分の中で当たり前にしていたことや、
大事にしてきたことを確認できるのかもしれませんね。



これは、子どもに対してだけではなくて、どんなことでも当てはまりそうですから、
さっそく、私も「心のザワザワノート」をつくって、
ザワザワを見つめる習慣をつけようと思いました。



まりんちゃんに対しては、

「夢はなんですか?
 これからの人生の目的や目標はなんですか?」

という質問が。


「夢はないです。いつもやりたいことをやりたいときにやっています。
 目的や目標というのもよくわからないのですが、
 先のことは先の自分が決めたらいい、
 先の自分のことを今の自分が決めるのはおこがましい気が・・・」

とのことでした。


彼女にとっては、
写真を撮る、絵を描く、ホームページをつくる、
というのと同じ感覚で大学に行くというのがあって、
特に、夢とか目標とか、かしこまって考えたものではないようですね。



「人生がまるごと遊びだと思っています。」
と言うのはよっぴー。

「その時にしたいことをしていたら、今があり、それが仕事になっている。」
とまりんちゃん。

デモクラティックフィールドと名付けたのは、地球が学校だから。
どこにいても、何をしてても、学びであり遊びなんだなと教えてくれます。



もう一つ、学校に通わない場合の友達について。


まりんちゃんの答えは
「一緒に遊びたければ遊ぶし、友達がいらない時だってある。」


私には、その後のよっぴーの言葉がズシーンときました。
それは、よっぴーが息子さんに言われたことで、

「友達のことだけは、親に心配してほしくない」

という言葉。


お二人のホームページの記事にも、息子さんの言葉で、以下のようにありました。
(出典はこちらの記事です。 http://ai-am.net/contribution )

「『学校に行かないと友達が?』という意見がよくあるけれども、
 そもそも友達が欲しいのかどうかも本人次第。
 欲しくなったら作ろうとするし、いらなかったら一人が気楽。」



親は、子どものことをまるで自分のことのように心配するけれど、
それを子ども自身が望んでいるかどうかを冷静に判断したいなあと思いました。



まだまだ、お伝えしたいことはあるけれど、長くなるので今日はここまで。



よっぴーとまりんちゃんのお話し会、この後は12月に仙台であるそうです。

お二人に興味を持った方には
「小さな天才の育て方・育ち方」という書籍をおすすめします。




【11月のオープンスクールはいつもと一味違う?!】

生徒たちが数か月前から、こっそりと準備していた企画が、
11月のオープンスクールでは実現されるかも。
オープンスクールにお越しのお客さまにも体験していただけるとのことです。
私もとても楽しみにしています。


<日程>

11月19日(土)
午前の部 9:30~ 
午後の部 13:00~

詳しくはこちらから↓
http://www.mikawasudbury.com/open_school



【見学について】

見学は随時お受けしています。
最近、見学者が増えてきて、
皆さんの関心が高まってきているのだと思うと嬉しくなります。

お申し込みはこちら↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/e0abf0d8349039


それでは、これまでにいただいたご感想の一部をご紹介します。

・子どもが自然な表情でよかった。娘が「多分ここ通う」と言いました。

・雰囲気が良かったです。たくさんお話が聞けて、
 一緒に見学に来たお母さんたちと話すことができて、
 とても気持ちが軽くなりました。

・子どもが自発的に学ぶことをジャマしない環境が実際にあると知り、
 うれしかったです。
 こうした活動が広がることで「学ぶこと」や「働くこと」が
 遊びになっていけばいいなと思います。
 そして、僕自身もそういうふうに生きていきたいです。




【あとがき】

アドラー心理学の講座をいくつか受けて、
よく耳にしたのが「課題の分離」という言葉。

学校に行かないことが問題だと考えるお母さんがいた場合、

「さて学校に行かなくて困るのは誰でしょう?」

とよく先生がおっしゃっていました。



私に言わせれば、「学校に行かない」のは問題でもないし、
困りもしませんが、そこで悩んでいる方がたくさんいるように思います。


何か「問題」と感じた時に、それは誰の問題かを、
立ち止まって考えるのもいいかもしれませんね。


本日もお読みくださりありがとうございました。
ご意見ご感想など、もしよろしければお聞かせください。