カンヌでセデック・バレのお披露目 | 賽德克巴莱 セデックバレ

カンヌでセデック・バレのお披露目

 7億台湾元(約20億円)をかけ制作されたセデック・バレのお披露目が5月11日カンヌで行われました。この日モーナルダオのイメージを用いた映画ポスター等が公開され、ポストプロダクションで忙しくしている監督の代わりに十分な仕事を果たしてくれたようです。現在中国語、英語のみですが是非一度オフィシャルサイトを覗いてみて下さい。そしてこれを持って9月の上映に向けての宣伝が本格的に始まります。

 今回カンヌに出品したことでセデック・バレはHollywood reporter, Screen Daily,variety,FILM BUSINESS ASIAなどで紹介されました。英語版のポスターには"A Real Man Can Sacrifice His Body, But He Must Win His Soul"と書かれています。日本語訳すると「真の男よ、肉体は負けても、魂は負けるな」といった所でしょうか。映画の題名である「セデック・バレ」はセデック語で真の人という意味があります。映画で描かれているセデック族が失った生命や信仰などのイメージがポスターを通じでカンヌに来ていたメディアやバイヤーにも伝わったことでしょう。

 エグゼクプロデューサーの黃志明氏はカンヌに出発する前、各国のディストリビューターとアポイントをとり続けていました。監督は笑いながら「カンヌに行く事のできなかった自分とジョンウー氏の代わりに黃志明氏とモーナルダオの二人が台湾原住民の魅力を世界に伝えてきてくれればそれが宣伝開始の合図だな」と言っていました。今回初めて一般に公開されたモーナルダオ役の若者は制作スタッフがあつめた数百人の役者候補者の中から監督が写真を見た瞬間に彼のもつ潜在的な狩人のような眼力、身長185cmなど身体的な条件を見て「彼だ!」と言いました。その後数ヶ月におよぶ訓練を経て演技未経験のタイヤル族出身の若者は見事モーナルダオとなったのです。$賽德克巴莱 セデックバレ-オフィシャルサイト