備忘録として書いている店員シリーズ
私が20代前半の頃のハナシです
私が勤めていたのはマダム向けの高級洋服店
とにかくお高いお店なので
客層も今で言うプチセレブな方々

田舎の小金持ちだからたかが知れておりますが(笑)
まあ高給取りなお客様ばかりでしたよ
私とは世界が違うなあ〜って感じ
そして世界だけでなく、感覚も違う
とにかく一番驚いたのは
洋服のお直しについて
試着してパンツの丈やジャケットの袖など
長いと丈詰めするのは一般的ですよね。
でもここのお客様のお直しは
そんなかわいいものではなかったのです
スカートの丈を短くして欲しい(ロングをミニにするくらいバッサリ)
ポケットのないパンツやスカートにポケットを付けて欲しい
ウエストやヒップが入らないから入るようにウエスト、ヒップの幅を広げて欲しい
ウエストが大きいからウエストを詰めて欲しい
ヒップ〜太ももにかけてダボつくから、フィットするように詰めて欲しい
シャツの襟を取って襟なしにして欲しい
カフスを付けて欲しい…などなど。
もうその洋服の持つ雰囲気やラインなんて完全無視
全然違う洋服になっちゃってます…
でもってその洋服たち
1着数万円はするものなのですよ
お直し代も難易度の高いものほど1着数千円〜1万円くらいかかるし
そうまでしてもその洋服が欲しいのですよね…?
合わない洋服はムリにでも自分に合わせる
っていう超強引な力技のオンパレード


やっぱりお金持ちの考えることは分からない
でもでも
一番そうなる原因を作っているのは
とにかく売れるものはどんな形でも売る‼️
売り上げ第一‼️


な、経営者(社長)でしたけどね…
洋服に対するポリシーや愛がなかったとは思わないけど…
それよりも売り上げを伸ばしたい執念を
ヒシヒシと感じていました…


(社長の機嫌は売上に正比例します
)