六十を数年過ぎた歳になるが今までにパチンコをしたことは数回しか無い。
一回目は大学時代に三軒茶屋の店で、一度どんなものなのかやってみようとの軽い気持ちだった。当時の台は自動式では無くて、玉を一粒一粒と穴に指で入れ込むもので、慣れていない身としては指先がもどかしく手間は掛かったが、数百円が消えるのはあっと言う間だった。それ以降は友達に誘われて数回は行ったが、全く楽しくないので行くのは止めた。
しかし、ギャンブルであり、好きな人は好きなのだろうと思う。脳内に興奮物質が出て中毒になるものなのかも知れない。実際の経験が無いので換金システムについてもよく知らない。確か昔は玉を店内でライターの着火石(この名前で良いのかどうかも知らないが)に換えて店外の換金所で着火石を金銭に換えるものだったと憶えている。
良いライターがほとんど使われなくなった今では着火石など知る人はあまりいないだろう。
今日、道ばたにパチンコの玉が落ちておりキラキラと光り目を引いた。用事を済ませてから元の道を引き返すとそのままである。もの拾いは卑しいとは思ったが金属の光に呼び寄せられて拾って帰った。写真の材料になるかな、と思ったからだ。
私に止められないものと言えばカメラでの撮影である。あまり遠くへ行かずとも身近なものに面白みを発見する。あるいは、良い被写体を探すために歩くという心身の健康のためにも良い趣味だと思う。
今日は雪すら舞う寒い日であったので遠出はする気にならず、写真の材料として何とか工夫出来ないものかと考えた。結果がこの写真である。太陽光の下、グラスに入れて光らすのも良いだろう。


