福井県大野市の焼却炉で2つの焼死体が見つかったという事件を
昨日ネットのニュースで見ていたのですが、今朝になってその詳細を
朝のニュースで見た。


色々な事が明らかになってくるとものすごく切ない事件だった。
この2遺体は老夫婦のものだったのですが、殺人事件ではなく心中だという。
奥さんの痴呆が進んでいて、旦那さんがずっと介護をしていたらしいのですが
旦那さんも最近具合が悪くなり、介護が困難になってきたみたいで
心中を図ったのではないかと言われているみたいです。
文章で書いたり、テレビで見たりするとこの数行で終わってしまう話だけれど
この旦那さんがこの経緯に至るまで考えていた事、感じていた気持ちを考えると
本当に切なくなります。決して生活に困っていたわけではないらしく、家もきちんと
していて、痴呆のためあまり外に出られない奥さんがストレスになって家を抜け出して
近所を徘徊するようになってしまっていたみたいで、旦那さんは庭の手入れを
丁寧に、綺麗にしていて庭で錦鯉まで飼っていたそうです。家の映像も見ましたが
玄関に花の鉢植えがあったりしてとても綺麗でした。

そして、この旦那さんからの遺書が後日遺言書が届いたようで、その遺言書には
家の土地、建物、家財類を市に寄付しますと書いてあったそうです。
この老夫婦には子供がいなかったようです。

焼死体は二人で抱き合うようにして亡くなっていたそうです…。
何とも言えない気分のニュースでした。


老後の問題、介護の問題色々と自分の将来について不安な事ばかりです。
安心して老後が迎えられる世の中になる!とは思えない世の中です。
でも、こういう事件を見て「どうにでもなるさ!」なんて思うのはやめようって
思いました。まだ世間的には若いのかも知れないけど、今からちゃんと
考えなくてはいけないですね。