戦いは今始まる | はばたけかもめ

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千葉ロッテマリーンズ応援Blog。
ものすごく素人で、
ものすごくのんびりした、
全くタメにはならないマリーンズBlog。

きょうはお友達のおうちで観戦。

とてもひとりじゃいられなかった・・・


現にひとりは「現実逃避してくる」といって

途中でお散歩に行っちゃったりして(笑)。


始まる前から手に汗をかいて

心拍数が上がって・・・

そういえば今朝はまた5時半に起きてしまった。


上原くんの、渾身の投球は

まるで舞台でも観ているかのように観るものをひきつけ

目をそらさせない。

怖いほどの一球への想いが

遠くサンディエゴから、画面を通じてもビリビリと伝わる。


きょうは打順が戦闘体制。

1番 青木くん

2番 にっしー

3番 イチローくん

4番 信彦さん

5番 多村さん

6番 今江っち

7番 小笠原さん

8番 サト

9番 ムネリン


何が何でも塁に出て

絶対にホームに帰ってくるぞという意気込みが

ストレートに伝わる打順。

それでも韓国の鉄壁の守りに阻まれ

塁に出てもライナーでゲッツー、

塁に出るのにファインプレーで外野を越せない。


それは韓国にも同じだった。

試合が始まる前の、激しい冷たい雨。

それを浴びても湯気が出るほど燃えていた選手たち。

例えば4回裏の多村選手のレフトファールグラウンドでの

ファインプレーによるジャンピングキャッチ。

あわや激突、と思われるほどフェンスぎりぎりでの

身を挺してのキャッチが

上原くんの投球の、どれだけの援護になっただろう。

あのファールフライをキャッチさせたのは

選手全員の執念と負けるものかの強いキモチ。

たった一つのアウトを生むのに

全員の想いが実を結ぼうとしていく瞬間があのプレーから

始まったような気がする。


魔の8回。

今までの試合、2試合とも8回に試合を決める得点を入れられている日本。

韓国にそのイニングを渡せない。

その前にどうしても先取したい、たとえ1点でも。

焦りでもなく苛立ちでもなく、ここから点数を入れるぞと

決意にも似た気持ちがプレーに反映したのは7回表。

先頭、松中さんの2塁打がその合図。

今江っちの代打で入ったこの大会、今まで弾け切れなかった

福留くんの打った瞬間にガッツポーズを見せたセンター越えの2ランで2点先制!

ホームに入ってきた福留くんの、緊張しつつもやった!の笑顔を

ベンチ全員が歓喜で迎える。


そのあとの韓国のピッチャー、キム・ビョンヒョン投手が

小笠原さんへデッドボール。

ここで主審はキム投手に警告を与える。

このプレーが韓国選手の足元に響いたのでは?

続くサトへの第1球でキム投手はキャッチャーが後ろへそらす暴投。

その間に小笠原さんが2塁へ進塁、そこにサトはレフトオーバーの

エンタイトル2ベース。1点追加、3-0!


がむしゃらに、ひたむきに

つかもうとしてつかみ損ねてきたチャンスの扉に

まさに手をかけ、離さないと決めたイニング、7回表。

王監督の福留くんに続く代打攻勢、1番青木くんにキャプテン・宮本さん。

サード強襲のヒットでさらに1点追加。

にっしーのあたりはセカンド後方への緩やかなフライ。

それもポテンヒットになってしまう、あたりにチャンスの糸を

手繰り寄せきった感じがある。

宮本さんは一気に3塁へ。そしてイチローくんの

執念のダメ押しレフト前ヒットで5点目!


ラッキー7はこの日のためにある言葉、のよう。


ついに迎えた魔の8回。

これだけある点差にも油断はしない。

8回表、先頭打者の多村選手がダメ押しのソロアーチで6-0。

その後、雨で一時中断。


この「間」がそれぞれのチームにどう作用したのか?

それとも特に影響はなかったのか?

少なくとも日本代表のテンションは切れなかった、と思う。

切らしている場合じゃなかった。

韓国チームはどうだったんだろう。

「やはり日本はここに来て力を見せてきた」と

観念にも似た想いを抱いた選手もいたのでは?と邪推する。


薮田くんがマウンドに上がり

いつもどおりの「打たせて取る」ピッチングを魅せる。

ホレボレするような胸元をつくストレートと

フォークのコンビネーション。

「薮田心中」はウソじゃない。


最終回。

ベンチの前で小躍りしそうな選手たちの

喜びを抑えきれない表情が、ほんとうに見ているほうも

うれしくて。

そこにいるのはプロの第1戦で活躍するスター選手、ではなく

ただの野球好きの少年の瞳、だった。


大塚投手が高めストレートで三振に切って取り

ガッツポーズ。

6-0 で勝利!

3倍返し、じゃないけれど完封での韓国封じ。

敵チームの前でウィニング・ランするほどコドモじゃない。

日本の目指す先は、ここじゃない。


もうひとつ。

戦いはあとひとつ。

この素晴らしいチームでの試合も、あと1試合。

その試合を笑顔で飾って始めて

「おめでとう」と言いたい。


キューバとの決勝は21日。

相手に、不足なし。

それはきっとキューバも同じ。