カルマと輪廻転生は、幻想であり、そこには実在性はない。
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カルマを受け入れなさい。それと戦うという考えは、受け入れることと対のことをしていることになる。
もしそれを受け入れたなら、恐れや不満や、緊張、みじめさなどといったものは軽くなるだろう。
それに対して何も出来ないのだから、それを起こさせなさい。
この身体が為し遂げようとすることはすべて為し遂げるだろう。
これを理解し、本当の自己である「自由」のままでいなさい。
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この身体が為し遂げようとすることを変えることは出来ない。
それは以前の行動によって決定されているのだ。
しかしながら、身体ではなく自己でいることを選択する…ということは可能だ。
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エゴは自由な意思がない…という事を聞くのが好きではない。
しかしエゴ自身がカルマを生み出しているのだ。
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カルマを調べなさい。そうすればカルマと運命は一つであり同じものであるとわかるだろう。
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もし好き嫌いなく行動したなら、カルマを生み出すことはない。
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もし執着のない状態に到達したら、どんなカルマを創造することもなく世界を楽しむことが出来る。
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カルマや好き、嫌いという感情を乗り越えたら、本当の自己の状態に移行する。
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もしカルマが心の中にあり、自分が心ではないと気付いたなら、カルマは終わる。
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すべてのカルマを終わらせる行動が一つある。自分自身の自己でいなさい!
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唯一の自由は、身体やその行動と自分自身を同一視するかしないかということだけである。
もし俳優が王様や乞食を演じたとしても、彼はそれには影響されない。
なぜなら自分がそのキャラクターではないことを知っているからだ。
実際この世界でも、こんなふうにふるまうべきなんだよ。
我々はキャラクターではなく素晴らしく栄光ある存在…永遠の自己である。
だから、例え王様であろうが乞食であろうが我々はそれに影響されるべきではないのだ。
1965年 ロスアンゼルス レスター・レベンソン