こんばんは。おつかれです

今日は共通テストの初日。

受験生が頑張っている裏で、僕は地獄を味わってきた。


現在、僕のゼミでは2グループに分かれてゼミ論文を執筆しているのだが、今日はそのグループメンバーのみんなと打ち合わせをするために、博多に出向いたのである。


そして今日はもともとカフェでミーティングをする予定だったところを、リーダー格の女子がウキウキで「カラオケで作業しよう」などと抜かしやがった。


はっきり言って死刑宣告に等しい。

人付き合いが億劫になってしまう僕の悪いところの表れで、僕はグループのメンバーとあまり馴染めていないので、こんな状況でのカラオケなんて苦痛でしかないからだ。


このグループは男3人女2人の構成となっているのだが、既に2つの仲良し男女ペアが成立しており、僕は「いてもいなくても変わらないやつ」という不動のポジションを確立させている。


彼ら、彼女らからすればむしろいない方がマシかもしれない、、、?


読者の方々にもカラオケに行った経験がある方がいらっしゃるだろうが、そういうポジションのヤツが歌い始めたときに流れるなんとも言えない空気を味わった方も多いのではないだろうか。


そう、今回のカラオケミーティングで僕がマイクを握れば、そういう空気になることはいうまでもないのだ。


憂鬱すぎる。


最初のうちこそ、誰も歌わずに執筆作業に集中していたが、しばらくすると「一曲歌っとくか!」みたいな雰囲気になりはじめた。

作業に集中しているフリをしてやり過ごそうかとも考えたが、密室に5人も集まっている状況ではそんなことができるはずもない。

程なくして僕が歌う番になった。


何を歌うか???

やっぱ盛り上がる曲じゃないと、気まずいよな、、、


そうして考えた結果、思い浮かんだのが


氷川きよし

限界突破✖️サバイバー

(ドラゴンボール超 OP)

だ。


ちなみにワイはドラゴンボール大好きマンなので、何回も聴きまくったこの曲ならそこそこ歌える、という自信があった。しかもかなり盛り上がるし。


氷川きよしが大トリを飾った一昨年の紅白でもこの曲が歌われ、ド派手な演出が話題になっていたことを思い出した。


まさにこれしかない。

これなら皆んなも知ってるはずだろう。


第二候補に、マキシマムザホルモンの恋のメガラバが脳内にて浮かんだが、とんでもない空気になりそうなので却下した。


そしてそのままデンモクを受け取り、限界突破✖️サバイバーを予約。


間も無く画面に曲名が映し出された。


なにやら女子たちの様子がおかしい。


「この曲なに??」「ん、、分かんない、、www」


想定外の事態だ。

「お!!盛り上がるね〜!!」という反応が返ってくる前提でのチョイスだというのに。


焦りながら画面を見ると、前奏とともに孫悟空がジレンと激しい高速戦闘を繰り広げている様子が映し出されている。


さっきまで他のメンバーはラブソングなどを歌い、このMVいいね〜としみじみと語り合っていたのにも関わらず、現在画面に映し出されているのはゴリゴリのおっさんとムキムキの宇宙人がひたすら殴り合っている光景である。流れぶちこわしすぎだろお前ほんとそういうところやぞ


案の定彼女らの方に目をやると、

「今から何が始まるの?」という困惑した表情で画面を見ている。この世の終わりだ。

いますぐこの部屋をかめはめ波で破壊してくれ悟空〜〜〜〜〜ッッ


もちろん、このまま始めるわけにいかないので念のためフォローを試みることにした。


ぼく「あww俺ドラゴンボール好きでさww結構フィギュアとか集めたりしてんだよねwww」


女子たち「へぇ〜〜〜〜😅」


死が確定した。

だがオラもう引き返すわけにはいかねぇ。

悟空なら、なんとしてもこのまま歌い抜くだろう。戦い抜くだろう。諦めないだろう。

オラにはサイヤ人の魂がある。

負ける訳にはいかねぇ、、、!


「可能性のドアは〜ッッッ!!

施錠(ロック)されたまま〜↑↑!!!!ッッッ」


「天丼⭐︎天気⭐︎機嫌は"上"」


「全王様もオッタマゲ〜!!」


観衆「.....」




約4分後、地獄は幕を閉じた。

いや、閉じていない。ここからが真の地獄だ。

マイクを置き、ふぅとため息をつく。

周りをみると、申し訳程度の拍手をしてくれた女子が1人、スマホを見ている男子が1人、しきりにデンモクをいじっている女子が1人、笑顔でこちらを見ているゼミ長という、まさに陰キャが歌い終わったあとの地獄の空気がそこには存在した。




おかあちゃん

俺、またゼミのみんなに変な印象植え付けちゃったよ


恋のメガラバ歌わなくて本当に良かった。

「超ブルー」黙れ!

優雅なS○Xアピール

なんて歌おうものならその場で射殺され、博多湾に投げ込まれていたことだろう。


なぜだ???

なぜ俺は、こんな罰ゲームみたいな時間を過ごしてるんだ??


どこで、どこで道を間違えたんだろう。

みんなで楽しくカラオケができたパラレルワールドも存在するはずだ。

なぜそこに辿り着けなかった、、、?


俺は、俺はどうすればいい、、、?



答えは既に出ている。

俺は、自分になればいいのだ。


人はついつい、自分が好きなものについて他者からの印象を気にしてしまいがちだけど


周りに迷惑をかけないのなら、何を好きでいたって一つも悪いことなんてありゃしないよな


人の目ばかりを気にして、自分の好きなものを存分に楽しめねえ人生なんてごめんだぜ

そのうち自分さえも見失うかもしれないからな


何が好きか、という一点で人を判断するような奴はこっちから願い下げだよバカタレ


俺が楽しければそれでいいんだろうが

でも人への配慮とか優しさとか、そういう大切な部分だけは忘れずにいたいよな

そして自分を客観視して、悪いところは直せるようにしていきたいよな

他責思考からは良いもの生まれないからさ

行動を改めていけるようにしてえよな


そしたら、今日は歌えなかった「恋のメガラバ」を歌える日が来るかもしれねぇよな


今回の経験で、「大切な物」を見つけられました

今日という日に感謝

閲覧ありがとうございます