現在僕はゼミ論文に取り組んでいるのだが、2週間ほど前、ゼミのメンバーで集まり年内最後の進捗発表会に向けて準備をしていた。


大学図書館にて昼頃から集まり、夜19:30頃まで話し合いを行っていた。お世辞にもゼミに馴染めているとは言えない僕は、各々が会話で盛り上がる中一人黙々と作業する時間が多かったが、それでもグループ内である程度結論が固まったときには達成感を覚えた。


「やっと終わった!家に帰ってプロスピのリアタイやるぜ〜」とウキウキで帰り支度をしていたところ、同じメンバーの女子(気が強めで言動がトゲトゲしく結構苦手)が、「せっかく終わったし、みんなでもつ鍋行こう」と言い出した。


繰り返しになるが、僕はゼミのメンバーと大して仲良くない。前回記事にてこの人たちにデート用の服を選んでもらったと書いたが、その時もこの女子が「たこ焼き食べたい」とかめんどくせえことを言い出したから流れでそうなっただけに過ぎないと思うし、単に彼女らがそういうのが好きだという理由で連れていかれただけで、特段僕に関心があるわけではなかっただろう。


ひねくれすぎかもしれないが、多分この予想は当たっている気がする。


だから僕は正直もつ鍋屋には行きたくなかったし、実際今までもゼミの食事会に行きたくなくて「バイトがある」とウソをついて断った経験もある。今思えばこういう行動をした僕が悪いことはもちろん分かっているのだが、当時は多少嫌われてでも行きたくないという気持ちが強かった。そろそろハブられていてもおかしくない気もしているが、自業自得ですね。ゼミでの話はまた後日別記事を投稿します。


しかし今回はそういう逃げが通用しない。

「明日1限があるから」とか言って帰ろうとしたら明らかにウソだとバレるし、以前カラオケに行く流れになったときも「それ1限作り出してない?」と僕がそういう人間だと既に見抜いているような怖いことを言われたこともある。


1限があるのは本当だったのだが、それでも今回だけはもつ鍋屋に行かないとダメだ。非常に不本意であったが、参加することにした。


店内にて、スタッフに席を案内された。

その席は、ソファ席の向かい側に机を挟んでイスが2脚並んでいる席だった。


今回のゼミ論文のグループは、僕含め男子3人女子2人。


僕はこの時、「男が3人ソファ席に座って、女の子2人が椅子に座ればスペース広く使えるし、配置としてはそれがいいのでは?」と考えていたが、ゼミ長はなにやら考え込んでいる様子だ。


「なぜだ?」と僕は思っていたが、後日僕はあることに気づき、格の違いを思い知った。彼には、「女の子はソファ席に案内する」という気を利かせた思考があり、実際に椅子をもう一脚持ってきていた。


なんというか、自身に対して情けなさを感じたし、彼と自分の人間性に大きな差があることを思い知ったことでめちゃくちゃしんどかった。


あの時ずっと黙っていて本当に良かったと思う。

もし「男子がソファ席座った方が良くない?」なんて口走っていたら、その場で処刑され門司港に沈められていたことだろう。


だが、今回こういうことを学べたことは良かったと思う。案の定飲み会は楽しくなかったが、少なくとも経験を積めたことは確かだ。


行きたくない飲み会に参加することも、悪いことばかりではないのかもしれない。 


ちょっとしんどいエピソードだったが、昨日は藤井風さんが主題歌を担当したドラマのエンディングで、彼の生演奏を聴くことができた。

僕も彼のような人間になりてえ。