シーズンインのかき入れ時暖かくなってくると、レースシーズンの始まりです。この時期はパーツ類が動くので、在庫切れなど無いようにしないといけません。NSF250R用バックステップの重りをつけられるタイプ。ライダーの体重が軽すぎる時は最低重量を満たすために、ステップホルダにステンレスの重りを取り付けます。ステンレスを削るのは実に2年ぶり。うろ覚えでSUS304を頼んでしまいましたが、切削性が良いのはSUS303の方でした。SUS303を追加発注...。SUS304のプレート、一生使わない気がします。
フライスのNC化5年ほど前に勉強のためにNC化したフライス(SuperX3)。工場の片隅に眠っていましたが、久しぶりに立ち上げて動作確認しました。制御装置はオリジナルマインドのキットで制御ソフトはMACHを使っています。ねじは台形ねじからバックラッシュの少ないボールねじに変更し、モーターもキットから少し高トルクのものにしてあります。モーターがステッピングモーターなので負荷がかかるとすべるとか、いろいろ難点はあるのですが、一番感じたのは、”ツールチェンジャー(ATC)がないと面倒くさくてやってられん”ということでした(笑)。問題なく動きそうなので、誰かに譲ってしまおうと考え中です。
本日の加工品今日作ったのはこれ。材料はA7075のアルミ材。NSF250Rのシフトドラムに取り付ける部品(右のパーツ)を固定するジグです。大きな六角形がパーツにはまり、小さな六角形が24㎜のスパナに合うようになっています。真ん中の穴はボックスのソケットが入るようになっていて、まわり止めをしつつボルトを締めることができます。ちょっとした便利ツールですが、こういうのが作業性をアップさせるのでしょうね。
ペダル祭りペダルをたくさん作っています。マシニングを買った最初の頃に作ったのが、これらのバックステップのペダル。最初はよくわからないので、できるだけ大きな板から一度にたくさんとれるのが効率が良いと考えて、8個取りとか10個取りとかいう配置をしていました。けど、大きな板はバイスで挟むとたわんだりして精度が出ないし、何か失敗したときのロスも大きいので最近は縦方向の長さを短くして、4個取りくらいに落ち着いています。何事もやってみなくちゃわからないということですね。
立体パズル前から一度作ってみようと思っていたものです。立体パズル。7種類12パーツをアルミから削りだしました。組み立てると、立方体になります。0.02mmといったクリアランスで作るので、パーツの収まり具合は、さすがにそこらのおもちゃとは全然違いますな(笑)。嵌まらないと悲しいので、少し余裕を見た設計だったのですが。もう少しクリアランスを詰めても大丈夫だったかも。
NSF250Rのペダルを削るロードレースシーズンもそろそろ事前テストなどで動きが出てきました。NSF250R用のペダル在庫が少なくなっていたので、補充しておきます。1枚から4個どりで、まずは裏面を加工します。裏返してジグに取り付け、表面の加工です。この後、ベアリングとフランジカラーを圧入し、ペダルノブを取り付けて完成。ハンドプレスでペアリングを圧入するのが微妙に楽しい!他のパーツと組み合わせると、こんなバックステップになります。営業努力不足(してない?)もあってあまり売れてませんが(笑)、全日本選手権やスペイン選手権での使用実績もあります。ご興味のある方はこちらもどうぞ。NSF250R用バックステップキット
荒加工の効率を上げないとこれもまたバイクのサスペンションのパーツ。外周はシンプルな加工。ひっくり返してジグで押さえて。内部のくりぬきがちょっとした3次元の形状加工。ボールで仕上げる前の荒加工を早く済まさないと値段に合わなくなります。CAD/CAMの時間を考えると、始めから合ってないといえばその通りなのですが(笑)。最終形はこんな形。トータルで1個30分くらい。
本日の加工品オーリンズのフロントサスペンションに取り付けるパーツ。フロントスタンドのためのボスです。まず、ブランクを削ります。横にして、球の半分を削ります。さかさまにして球の残りの半分を削ります。立てて外周を削って、ひっくり返して裏面を削ります。出来上がり。