「一番好きな花は?」
今の家に引っ越してきたのが4歳くらいの時
ちなみに 私の記憶らしい記憶も
この頃からで・・・・・
当時わが家は、雑木林の中の一軒家
よく言えば自然にあふれた
言いかえると、何にもない
そんなところでした
幼稚園に行っていた頃の
私の遊びといえば
まずは木登り
毎日のように、あっちこっちの木に登ってました
木の上で、持って登ったおやつを食べていたのですから
お猿のようです・・・
そして、自転車乗り
地面に足が届かない自転車を
ぐんぐんこいでいました
あのころ、大して車なんて通らなかった気がする
でも曲がるときだけは、おっかないので
いったん降りて
自転車の向きを変えて
そして、春限定の遊びが
「すみれとり」
雑木林のあちこちに生えているすみれを
せっせと掘っては
庭のあちこちに植えていました
あれから時間は流れて
まわりは雑木林の面影すらなくなってしまったけれど
春になると
庭のあちこちに、すみれが咲きます
今咲いているすみれは
あの時のすみれではないけれど
でも、
確実にあの時のすみれの種がこぼれて
咲き続けているもののはず
・・・もうないものが
まだある・・・・
4歳の私が
ちゃんとそこにいたことの証のような
だから
「一番好きな花は?」と聞かれたら
「すみれ」
いや、でも「好き」というのとも
少し違う気もします
なんて言ったら、いいんだろう?
急に涼しくなって
秋風を感じたら
そんなことを考えてしまいました