ペイオフダイアグラム(2) | 謎の金融日誌

ペイオフダイアグラム(2)

さて、今回は負債と負債から株式への転換権を持った証券――いわゆる転換社債の場合を考えて見ましょう。

社債(負債)については前回みたので、転換権についてです。
これは、ごく単純化された世界では、「社債額面を一定単位(一定比率)で株式に転換する」ということですから、図5のような関係になります。直線の傾きが転換の比率になります。

(図5)転換権のペイオフ
謎の金融日誌-転換権のぺいオフ









これと前回の社債のペイオフ(図2)を組み合わせると以下のような階段状のペイオフができます。

(図6)転換社債のペイオフ
謎の金融日誌-転換社債のペイオフ










企業価値が社債額面より小さいうちは「元本割れ」の状態にあり、企業価値が社債→株式への転換後の価値を下回っているうちは投資家は社債のままで保有し、転換後の価値が社債を上回ったら株式に転換した方が大きなペイオフが受け取れる、ということを表しています。
 なお、このときの株式のペイオフは以下のようになっています。

(図)転換社債があるときの株式のペイオフ
謎の金融日誌-CBがあるときの株式ペイオフ









社債が株式に転換されると、株式のペイオフ直線の傾きが小さくなっています。これが転換による希薄化に相当します。