産業ファンドの劣後債発行 | 謎の金融日誌

産業ファンドの劣後債発行

「劣後債発行 産業ファンドが発表」 日経2009年2月18日

 不動産投資信託(REIT)の産業ファンド投資法人は一七日、三菱商事 を引受先に八十億円の劣後債を発行すると正式発表した。REITによる劣後債発行は初めて。通常の投資法人債(社債に相当)に比べて資本性が強いため取引 先金融機関は有利子負債と認識せず、財務体質を改善できると判断した。
 払込日は二十七日。調達資金の大半を借入金返済に充てる。保有物件を売却することもあり、六月末の実質的な有利子負債比率を五〇%弱と昨年十二月末比で約一〇ポイント下げる。
 二〇〇九年六月期は劣後債発行など資金調達関連費用がかさみ、純利益が前期比二三%減の七億円となる見通し。

=====
(コメント)

REIT 初のメザニンになりますね。REITは本来、優良物件の賃料収入を得てそのほとんどを配当するというビークルですから、事業の多角化にともなうキャッシュ フローの分散が大きくなったり小さくなったりすることがあまり想定されていません。メザニンを出すこと自体、非常時といえます。事業を運営している事業会 社や金融機関であれば経営方針によりキャッシュフローの大きさとバラツキを選択できるわけですが、物件の集合体に過ぎないREITの場合はそれも限界があ るわけで。端的にいえば資金繰り対応のものとしか言いようがないので、深い意味を詮索しても仕方ないかもしれません。