ジャルコ社債で注意喚起
「ジャルコ社債で注意喚起」 2009年3月4日
ジャスダック証券取引所は三日、AV機器接続端子メーカーのジャルコが二日に発表したMSCB(株価によって条件が変わる転換社債)の発行に対し、「株主の権利への配慮が著しく欠ける」として、投資家に注意を喚起するための公表措置を取った。
ジャスダックはMSCBの引受先が新株予約権を行使することで既存株主の持ち分が大幅に希薄化する可能性があると判断。ジャルコに対し新株予約権の転換、行使を制限するよう勧告したが、同 社が従わなかったため公表した。
ジャルコは「運転資金が枯渇しており、他の資金調達方法が契約に至らなかったため」と説明している。
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(コメント)
本 件の評判は当然よくないと思いますが、会社自身が資金繰りに窮していると認めて発行している場合、単に既存株主の価値の希薄化を論じても意味がありませ ん。比べるべきなのは、「法的整理に入ったときに債権者・株主が得られる弁済率」と「ここでMSCBなどの方法で急場をしのいだ場合の弁済の可能性」で す。もっとも両者を厳密に計算し尽くすことは無理ですが、何でもアリの状況になってしまった場合に延命先を講じることを一概に責めることはできません。た だ、外部の投資家からすれば内部関係者がどこまできちんと忠実義務を果たしているのかが不透明になりがちなのも確かです。調達計画と併せて経営陣の処遇も 含めた再建策を市場に問うことも欠かせないでしょう。
ジャスダック証券取引所は三日、AV機器接続端子メーカーのジャルコが二日に発表したMSCB(株価によって条件が変わる転換社債)の発行に対し、「株主の権利への配慮が著しく欠ける」として、投資家に注意を喚起するための公表措置を取った。
ジャスダックはMSCBの引受先が新株予約権を行使することで既存株主の持ち分が大幅に希薄化する可能性があると判断。ジャルコに対し新株予約権の転換、行使を制限するよう勧告したが、同 社が従わなかったため公表した。
ジャルコは「運転資金が枯渇しており、他の資金調達方法が契約に至らなかったため」と説明している。
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(コメント)
本 件の評判は当然よくないと思いますが、会社自身が資金繰りに窮していると認めて発行している場合、単に既存株主の価値の希薄化を論じても意味がありませ ん。比べるべきなのは、「法的整理に入ったときに債権者・株主が得られる弁済率」と「ここでMSCBなどの方法で急場をしのいだ場合の弁済の可能性」で す。もっとも両者を厳密に計算し尽くすことは無理ですが、何でもアリの状況になってしまった場合に延命先を講じることを一概に責めることはできません。た だ、外部の投資家からすれば内部関係者がどこまできちんと忠実義務を果たしているのかが不透明になりがちなのも確かです。調達計画と併せて経営陣の処遇も 含めた再建策を市場に問うことも欠かせないでしょう。