CB償還 | 謎の金融日誌

CB償還

「CB繰り上げ償還相次ぐ 機関投資家が現金化急ぐ」 日経2009年3月13日

 上場企業が海外で発行した海外円建て新株予約権付社債 (転換社債=CB)の繰り上げ償還が相次いでいる。凸版印刷が二千二四年に満期を迎える六百億円のCBのほぼ全額を二十九日に、東武鉄道やソフトバンクな ども月末に約五百億円を償還する。金融危機で現金化を急ぐ機関投資家が、発行条件で定めた権利(オプション)を行使しているためだが、条件通りの償還に応 じられないケースも出ている。

 CBの繰り上げ償還は、投資家側が実際の償還期限より前倒しで会社側に償還を求めること。満期償還までの期間が長い場合が多いため、投資家の選択肢を広げる目的で発行条件に付けられることが多い。
  凸版が繰り上げ償還するのは〇四年に発行した二十年物のCBで、額面の九九%に当たる五百九十五億六千万円。〇八年末の現預金と有価証券を合せた手元流動 性は千九百八十八億円あり「今回の繰り上げ償還は手元資金で行う予定」。繰り上げ償還後の発行残高の四億四千万円は凸版が繰り上げ償還権を持つが行使する かどうかは未定だ。
 東武鉄道も一六年が満期のCB五百億円のうち四百八十二億三千万円を三十一日に繰り上げ償還する。「権利行使は想定していたが、ここまでになるとは思わなかった」(財務部)としているが、償還に備え、複数の金融機関からの協調融資で賄う考えのようだ。
 三月末にはソフトバンクが一五年満期の五百億円を全額償還。日本特殊陶業も約百六十一億円のうち百三十四億円強を償還する。
  発行時の条件通りの満額繰り上げ償還が難しい企業もある。アセット・マネジャーズ・ホールディングスは二月十六-二十七日の繰り上げ償還の権利行使を前に 社債権者集会を開き①繰り上げ償還額を額面五〇%に減額②満期償還の一年延長③満期償還額は九〇%などで合意。十八日の繰り上げ償還は百三十億円のうち額 面で一億円、実額は五千万円強になる見通し。
 原弘産も二月二十日だった繰り上げ償還日を前に、社債権者に対し額面の一五%での買入れを打診。十三日にスイスで社債権者集会を開く。