歪みはどうやって発生するの | 防犯タイムズ

歪みはどうやって発生するの

子供は生まれて来る時に、何を考えて生まれて来るのだろう。

政治家の子供が

「よし!立派な政治家になるぞ」と

反社会勢力の構成員の子供が

「立派な組長になるぞ」

と生まれて来るのだろうか。

そんなことはない!

正直、殆どいやすべての子供が何も考えずに生まれて来る。

その子供が、一歳二歳となるうちに育ててくれている人々を見て、自分の置かれている環境を感じるようになり、自分の周りの人々を観察し、誰が教えるわけでもないのに、自分の立場を考えてしまう。

両親が、いつもケンカをしていれば攻撃的になり、ホンワカしていればそれなりに。

この攻撃も一概に悪いとは言えず、正義感に変わることもある。

その様に、自我が目覚めたころの子供との接し方が、その後の子供を左右すると言ってもよいのではないでしょうか。

子供自身が見てきたことに対する矯正が必要となり、その矯正を誤るとそれが歪みとなってしまう。

自分が子供のころ、悪いことをすると

「先生に言いますよ」

「おまわりさんに連れて行ってもらうよ」

等を言われたことがあり、その言葉で親の言うことを聞くようになりました。

でも、今そんなことを言っても、全く通じません。

それは、例に挙げた、先生にしても警察官にしても、威厳がなくなってしまっているのは事実であり、それぞれがしっかりとしなければならないのも事実です。

聖職と呼ばれていた人々も、考え方の矯正は必要だと思いますが、以前こんなことを経験しました。

私が警察官だったころ、大きな警備で警戒中、通りかかった親子の会話で子供が「お巡りさんがいっぱいいるけど、何してるの?」と父親に聞くとその父親が、「お巡りさん、暇なんだろ」

と驚きの回答。

その子供にとって、親の言葉を信じたら、警察官に対する考えが、世の中の治安を護っている、というより暇なおじさんたち、となってしまい、歪んでしまうかもしれません。

大人の何気ない言葉や行動で、子供の歪みを矯正できる場合もあれば、間違った方向に向けてしまうこともあります。

本日はこの辺で