カランコロン。
俺の横には浴衣姿のまゆくんがいる。
普段も可愛いけど、浴衣姿は5割増で可愛い。
白地にグレーの市松模様の浴衣に何故か紅い帯は可愛らしくリボン結びにされている。
『ぱちくん、お祭り楽しみだねー!』
夏の暑さと祭りのテンションのせいか、少し紅潮した頬で更に2割増。
『うわっ!ごめん!下駄、履き慣れてなくって…捕まってていい…?』
躊躇い気味に腕をきゅっと掴む仕草にまた更に2割増!
正直、このまま連れ帰って押し倒したい!!!
『ぱちくん?』
『なんでもねーよ?危ねーから捕まっててよ』
嬉しそうに笑う顔がとても28歳には見えない。
*******
夏祭り会場に着くと、広場は人集りになっていた。
そんなに大きくない街のそんなに大きくない祭りなのに、どこからこれだけ人が集まって来るのか。
俺とまゆくんは一回り屋台を冷やかし、比較的人の少ない会場隅に移動した。
歩き回ってる時も思ったんだけど…
視線がうぜぇ!!!!!
まゆくんは可愛い!!!
だけどコレは俺んだ!!
おい、そこのお前、『ちょー可愛いくね?』って言ってんの聞こえてんだ!!!
『ちょwww男の娘じゃんwww隣カレシ?!萌えるwww』
それはいい。もっと言え。
可愛すぎる恋人を持つと大変だなぁ、と思いつつ隅に置いてあるベンチへ座った。
『ぱちくん、お腹空いたねー。何か買いに行こっか!』
明るく笑うけど、本当は鼻緒が痛くて歩くの辛いんだよな?
『や、俺、買って来るから待っててよ』
『ん…じゃあ…。ありがと』
本当は離れたくない。
俺が離れた隙に声をかけようとしてる奴、絶対いるし。
『…大丈夫だよ?』
そうは言ってたけど…。
やっぱり気になる!!
ほら!やっぱり声かけられてる!何人に声かけられてんだ!!
まぁ、全部断ってるけれど。
それでも、嫌なモンは嫌なんだよ!!
……。
あれ?
まゆくん、なに?その人。
なんで頭とか肩とか触られて笑ってんの?
ちょ、おい、まて、それは、その人は…
『ちょっと、何、ちょっかいかけてんスか?』
『ぱ、ぱちくん…!』
何?まゆくん、その『見られた!』みたいな顔!
『まゆくん、帰ろ』
『ぱちくん?!やっ、待って!』
まゆくんの腕を引っ張り、その場を離れた。
『ぱちくん?!痛っ!ちょっ…』
まゆくんの部屋へ戻ると、ベッドへ押し付けた。
ごめんなさい!!
続きます!!スマソ(´;ω;`)ブワッ
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