昨日、Case Nightに参加しました

Case Nightとは、ハーバードビジネススクールの授業(今回はリーダーシップ論)をパートナーが体験できるイベントです




パートナー向けと言えども、授業は本番そのもの。教授が教壇に立ち、ハーバードビジネススクールの学生と全く同じ環境で授業を受けます。


大学側からは、事前にCase(授業で議論する事例)も配られ、最低2時間は予習するよう勧められました。


普段は物怖じしない夫や、Nativeの生徒の皆さんでさえ、ハーバードビジネススクールの授業については


「緊張したー」
「言いたいこと言えなかったわー」
「プレッシャーだ」

などと言っていたので、

Non-nativeどころか、そもそも英語に慣れていない私にとってはどんな体験になるのだろうかとかなり緊張。。。


夫がこの授業を数日前に受けていたので、どんな様子だったか聞いてみよう!と思ったのですが、


「絶対何も教えない!!APのためにならないから。自分で経験しておいで。」


と突き放されるまさかの展開真顔


これは生半可な状態では臨めないぞ、、、と思い、必死に予習しましたあせるDASH!DASH!
(予習は2時間以上かかりました...)


Caseに書かれている内容は、R氏を昇進させるか否か。又、その決断をどのように本人に伝えるか。という、一見シンプルな質問ですが、複雑な背景と条件を伴うため、簡単には結論を導き出せません。



自分なりに納得がいくまで予習し、ついに
迎えたCase Night当日!


教室に入ると、席にはネームプレートまで用意されていました。(紙ペラなのに感動ラブ

席に座ったときの第一印象は、教授との距離が思ったより近い!! 教室には90人近くにいるはずなのに、意外と狭く感じます。。。



教授が、教室内を歩き回りながら、みんなの目を見て、ゆっくり話し始めます。


いつ、どんな質問が自分に飛んでくるか分からないという緊張感。。。


質問が聞き取れなかったらどうしよう、、、
トンチンカンな回答したらどうしよう、、、


日本で教育を受けた私にとって、正直、他人に正面から反対されることほど怖いことはありませんあせる


しかし、これは一生に一度の機会。どんなに緊張しても教授から目を逸らさない!と覚悟を決め、授業に全意識を集中させました。




「正しいか正しくないか」

ではなく、

「あなたは賛成か反対か」
「あなたならどうするか」


という形式で進む授業。



リーダーとして、この問題を、会社の規則に則り判断するのか、成績で判断するのか、はたまた感情で判断するのか。
元FBI、数学教師、投資銀行員など、色々な背景で活躍されてきた皆さんが、その人らしい視点で意見を述べていました。


教授は、生徒の意見を聴き、否定するわけでも肯定するわけでもなく、軽快かつユニークなレスポンスで教室を和ませてくれます。そして各意見の中からキーとなる言葉をピックし、問題の核心へと巧みに誘導してくれます。



明快で流れるように進む講義を聴いていると、不安がいつのまにか、心躍る緊張へと変わっていました。


最初「当てられたらどうしよう、、、」と弱気だった私が、
途中からは「私はこう思う!」「この意見を共有してみよう!」という姿勢に。


(ただし、実際に発言するのには本当に勇気がいります。。。手を挙げるのがこんなに難しいなんて。。。)


授業の最後には、リーダーシップ論の観点から、このCaseのポイントが何であったのかを教授が分かりやすく説明してくださいました。


びっくりするぐらい、本当にあっという間の2時間でした。。。


残念ながら発言できずに終わりましたが、人前が苦手で、なるべく目立ちたくないと願っているこの私が、あの緊張の中で一度だけ手を挙げられ、そして最後には拙い英語ながら教授に質問もでき、帰り道は充実感でいっぱいでした。


今回体験してみて、1番難しいと思ったのは、「タイミング良く挙手をする」こと。


教授や生徒の皆さんの意見を聞きながら、同時に自分の意見をまとめ、よし、自信がでてきたぞ!これを言うぞ!といって、いざ手を挙げてももう遅く、前から手を挙げていた人に当たるか、もしくは次の話題になってしまいます。


「まだ意見はまとまっていないから不安だけれど、挙手して発言権を獲るか、それとももう少し練るか。。。」

という賭け引きを、授業中何度も繰り返していました。

今思うと、失うものは何もなかったし、もっと勢いよく手を挙げれば良かったなと。。。

時すでに遅し。。。


ですが!

こんな貴重な体験をさせてもらえて、

英語でのintenseな授業に最後まで諦めずについて行き、達成感を味わえたことや、

隣に座っていたnativeの生徒さんたち一緒に議論し「You did well!!」と言ってもらえて自信を持てたことや、

何より、夫が日々大変な努力をしていることを自ら体験し理解できたことは私にとって非常に大きな収穫でした。


できるものならもう一度参加したい!笑


この素晴らしい機会を与えてくれたHBSに大感謝です。


By AP