SSもどきな奈義翔妄想Story☆君がいるから | It's a secret!

SSもどきな奈義翔妄想Story☆君がいるから

「なぁ、慎!?そう思うやろ!?」


そう言ってあの人が俺に真面目な顔して聞いて来る。

いつもおちゃらけてばっかやけど、本当は誰よりも真面目な人だって事を一緒に時を重ねるにつれて知って行った。

心配性で、責任感が強くて、でもそれを表に出す事を決してしようとしないあの人が俺にそう言う本当の姿を見せてくれるようになったのはいつからだったやろう・・・

俺の隣りでビールを飲みながらこれからの展望を熱く語り出したあの人の話に耳を傾けながら、いつしか俺も真剣になっていた。


俺の答えを聞きながら真剣に頷くあの人が早いピッチでジョッキを空けて行くのを見て心配になった俺はついつい「ちょっとペース早過ぎるんとちゃうん?」とやんわりと釘を刺したんやけど、「大丈夫、大丈夫」と言って全然取り合えへん。


「そんな飲んで酔い潰れても知らんで!?」

「大丈夫やって」

「まぁ、酔い潰れたら俺が送ったるわ」

「ん・・・心配せんでも大丈夫や」

「そんな事言って結構目がとろーんとして来てるで!?ほんまに大丈夫なん?」

「だーいじょうぶやって!それに・・あいつを介抱する必要も今日は無いしな・・・」

「え?」


酔いが回って来たのか段々舌っ足らずになって来たあの人が小さく呟いたその一言がやけに気になって思わず聞き返してしまったけれど、独り言のように呟かれたその言葉に俺の胸は妙な胸騒ぎを覚えた。

チラっと隣りで熱弁を振るうあの人の横顔を盗み見る。

酔いの回った目元がほんのりと赤味を帯び、ハート型をした唇がいつも以上に紅く濡れて光る様はこの上も無く美しいと思う。

ジョッキを呷るあの人の喉がごくりと上下する様さえどこか艶めかしく映るのは、俺に邪な想いが有るせいやろうか・・・


それから程も無くして、あの人の様子が徐々に怪しくなって来た。

俺の言葉に相槌を打ちながら段々その間隔がゆっくりになって来る。

「うん・・・・・ぅん・・・・・」と頷きつつ段々その頭が重そうに下を向き出して、がくんとなってはハっとなって頭を持ち上げる。

その様子を横目で窺いながら俺は話を続けたが、「うん・・・・・」と小さく頷いたあの人は完全に夢の国の住人になってしまっている事を告げるようにふらふらと身体が大きく前後に振れ出し、やがて左右に揺れたかと思うと、ことんと俺の肩にその頬を預けて安らかな寝息を立て始めた。


「なぎ君?・・・・なぎ君?」と、その肩をそっと抱いて小さく呼び掛けるが返事は無く、只規則正しい寝息だけが聞こえて来る。

身体に感じる重みを心地良く感じてしまうのはどこかでこうなる事を期待していたからやろうか・・・


「なぎ君?寝たらあかんやん?」

「んーーーー・・・・・」

「ほんまに酔ってもうたんやったら、そろそろ先に帰る?」

「だ・・いじょ・・・ぶ・・・・」


俺の囁きにあの人は半ば夢の中を彷徨いながらうわ言のように小さく返事を返すとまた眠りに落ちて行く。

そんな俺達の様子に気付いたSさんが面白いモノを見るように笑みを浮かべて声を掛けて来た。


「凪沙、寝ちゃったの?」

「寝ちゃったんすよ。真剣に話してる途中で」

「ハハハ。凪沙らしいな」

「なぎ君って昔はスゴイ酒に強かったって聞いてたんやけど、最近よう酔い潰れるんすよねぇ」

「あぁ・・まぁ、昔はね・・・私も凪沙が酔い潰れてる姿は見た事無かったからね」

「そうなん?」

「そうだよ。凪沙のそう言う姿、昔は見た事無かったし。まぁ、それだけ安心し切ってるんだろうね」


そう言って俺の肩に頭を乗せて気持ち良さそうに寝息を立てているなぎ君を優しい目で見つめるSさんが携帯を取り出すと徐に誰かに電話を掛け始めた。

短い会話を終えると「慎、悪いけど暫く凪沙の面倒見てやって」と言い残してまたその場を去って行った。

Sさんに言われるまでも無く、俺はなぎ君の事を最後まで面倒見るつもりやったけど、それならそろそろ送って行った方が良くないか?

そう思った俺はなぎ君の身体をそっと座敷に横たえて、自分のとなぎ君のコートを取りに立ち上がり、ついでにSさんに挨拶をしに行こうとした。

その時・・・・貸し切りの店のドアが開いて思いがけない人がそこに姿を現した。


「こんばんはー」と言いながら俺とそんなに変わらない長身のその人がぺこりと頭を下げながら店の中に入って来るその姿を俺は声も無く見つめていた。

そんな俺に気付いたのは向こうが先だった。


「仁!?仁やろ!?久しぶりやな!」

俺の姿を目にするとあの人はにこやかな笑顔を見せて近寄って来た。

「おひさしぶりです」

そう返すのがやっとだった。

そこへその声を聞き付けたSさんが寄って来て、そこに立っている彼を見た途端、「あの子、むこうで寝ちゃってるから」と、先程俺達が飲んでいた座敷の方を指差して言うと、「後は宜しくね」と言って、その人の肩をポンポン叩いて促す。


「あいつが迷惑掛けてすみません。後は俺が面倒みますから」と、にこやかに言うと俺に向かって「仁も悪かったな、あいつが面倒掛けて!?」と言いながら俺の肩を労うように軽くポンポンと叩く。

「あ、今は慎って言うんやっけ?」と思い出したように言い直すと、「なぎが世話掛けてるみたいやけど、ごめんな!?大変やろ?あいつの面倒見るの!?」と笑いながらその人は大股に店内を奥へと進んで行く。

その後ろ姿には昔と変わらぬ言うに言われぬ特別なオーラが漂っている。

その人がそこにいるだけでその場の空気が変わってしまうのを俺は嫌と言う程見て来た。

そして、いつかその姿を超えたいと思いながら5年の歳月が経とうとしている。

なのに、今もその姿に圧倒される感じがするのは何故なんやろう・・・・

その手の中に有るモノを奪い去りたいと思い、漸く自分の手の中に収めたと思っていたのに・・・

この敗北感は何なんやろう・・・


「なぎ?起きぃや!?家に帰るで!?」

その人が限り無い優しさが滲み出す声を掛けると、眠りの国の住人になっていたあの人が小さく身じろぎをして「うん・・・」と小さく返事をする。

その身体を支え起こして、「歩けるか?なぎ!?」と心配そうに顔を覗き込む。

すると、漸くあの人は閉じていた目をゆっくりと開いて目の前に有る顔を見ると、「大丈夫や、お前がおるから・・・」と嬉しそうに笑った。

その笑顔が俺の胸にチクリと小さな痛みをくれて寄越す。

心から安心し切った子供のような笑顔を見せるあの人をゆっくりと抱え起こして立たせると、逞しい腕の中にすっぽりと包み込んだその人は足元のおぼつかない彼を大事な宝物を抱えるように店を後にした。


その二人の後ろ姿を見送って立ち尽くす俺の肩を誰かがポンポンと、まるで慰めるかのように叩く。

「凪沙は幸せやなぁ。なぁ、慎!?」

そう言って二人が出て行ったドアを見つめながら俺の肩に手を回した承志が穏やかな笑顔を浮かべている。

「今日はウチに泊まって行き?慎!?飲み直しや!」

今度はどやされるように背中をポンと叩くと、何時ものように豪快な笑いと共に俺の腕を引っ張って再び自分の店の店内をずんずんと皆がまだ盛り上がっている酒席へと導いて行く承志の背中が大きく見えた。




・・・・・・fin





えー、昨日の慎ちゃんとみー様の生番組を見ていてむくむくと妄想の欠片が浮かんで来てしまったので、思わず奈義翔のもどきを慎ちゃん目線から書いちゃいました(笑)

どなた様も石を投げないで下さいませねあたふた

だってさ、昔は「こいつの後始末せんとあかんからぁ」とか言って、翔ちゃんと一緒に飲みに行くと先に酔い潰れてしまう翔ちゃんの面倒を見なきゃいけないから絶対なぎちゃんが酔い潰れる事は無いって渋谷イベントでお話していた事を思うと、今はその面倒を見なきゃいけなかった誰かさんに面倒見て貰うから酔い潰れても平気なんだね、きっと( ´艸`)と奈義翔妄想道が渦巻いちゃったんだもん(笑)

で、慎ちゃんが一緒だから余計に安心して寝顔を見せてしまう・・・と( ´艸`)

奈義翔で慎凪な妄想の欠片が生まれちゃったのよ(笑)ぷぷ

ま、ちょっと慎ちゃんにはほろ苦い想いさせちゃってるけど(笑)、恋にはほろ苦さもまた必要だからね(笑)

あ、私の中ではおジョウは翔ちゃんに対して一途ななぎちゃんの良き理解者って言う位置づけですから(笑)ぷぷ

ま、あくまでもわたくしのどこまでも能天気な脳内奈義翔&慎凪劇場の賜物でございますので、生温く~くスルーして頂ければ幸いでございますaya


それでは、ここまでうっかりお付合い頂いた方がいらっしゃいましたらありがとうございましたaya

皆様、今日も笑顔でHappy Lifeをっルンルン