奈義ちゃん生誕記念SS
取敢えず日付が変わった処で、奈義ちゃんへの♪ハピバをお祝いさせて頂きましたが、それだけでは何なので、奈義ちゃん生誕記念日を祝って、またちょこっとだけ「もどき」を記念に書いてみます。
言うまでも無く、奈義翔妄想脳フル回転(笑)な妄想Storyですので、奈義翔Foreverな方のみ先にお進み下さいませ
「翔、俺な、新しい相方が出来そうやねん・・・」
そう言った俺の顔を翔は何も言わずじっと見つめ返して来た。
どれ位の時間が経っただろうか?
お互いに何も言わないまま無言の時が流れる。
永遠の時が流れるかのような感覚がジリジリと頭の片隅に生れかけて来たその時、やっと翔が口を開いた。
「・・・・・・そうか」
たった一言言ったきり、翔はそれ以上何も口にしなかった。
こいつが俺が未だにモデルの仕事を続ける事を決して納得している訳では無い事は俺にもよぉ分かってる。
昔から俺が他のモデルと絡むのを嫌がってた男や。
人間そう簡単には性格は変われへん。
こいつが先にモデルを辞めた後、俺は何とか次の世代の子らにバトンを渡す役目を果たそうと、こいつが居ない大きな穴を埋める為にもがむしゃらに肩肘張って頑張って来た。
今まで翔が全てやってくれていた事を、俺が新しい子らに伝えていかなあかんって気負いも有った。
俺がしっかりせなあかんって、自分に言い聞かせ、そんな俺の孤軍奮闘ぶりを翔も応援じゃぁないけど、仕方の無い事としてそこは納得してくれとった。
あの日までは・・・・
俺が今までに会った事の無いタイプのモデル・木村和輝と出会ったあの日・・・・
撮影の後、俺を迎えに来てくれた翔が車の中で寝てしまった俺の首筋に残った印を見つけてしまった事が始まりだったんや・・・・
俺の身体に自分が知らない男の印が付けられた事が、こいつの今までじっと我慢してくれていた心を打ち砕いてしもうた・・・
どんなに俺が翔を愛してるって言うても、言葉だけでは足りない、翔だけを愛している証を欲しがるねん、こいつは・・・
あの日、撮影で俺の身体に付けられた痕を一つ一つ自分の唇で、自分の印を上書きするかの様に俺に刻み付けた翔・・・・・
激しさに翻弄され、何度も意識が飛びそうになる俺の耳元で、「奈義・・・好きや・・・奈義・・・・・・・」と、まるでうわ言のように熱く囁き掛ける翔の声が、これまでに無かった切なさを秘めていた事に気付いていなかった訳や有らへん。
こいつとは長い付合いや。
何時もと様子が違っていたのには直ぐに気が付いた。
そして何がこいつをそうさせたのかも俺には分かってる・・・・
俺の全てを知っておきたい・・・・・
あの日、翔は俺にそう言った。
何時も一緒に居た頃とは違う翔が知らない俺、「奈義」と言うモデルとしての今の俺の全てを知っておきたいと言ったのはあいつだ。
あいつの事は俺が一番よぉ知っとる。
それを知ってあいつが苦しむ事も、俺には分っとった。
それでもあいつは俺の全てを知っておきたいと言うたんや・・・・
俺は翔が好きや。
その気持ちは誰にも負けへん。
そして、自分が翔を想う気持ちに揺るぎが無い事には自信が有る。
こいつはいっつもそんな俺の気持ちを疑って、何かって言うと確かめようとするけどな・・・・
大きな図体してハートはガラスのように傷付き易いヤツやねん。
俺にはお前しかおれへんのに、何でそんなに自分に自信が無いねんやろなぁ・・・・
女にしか興味が無かった俺が、男も女も関係無い、本気で好きになったのがたまたま「男」だっただけやなんて考えられるようになったんは他でも無いお前と出逢ったからやで?翔!?
出逢った時からずっと俺を誰よりも愛して、大切にしてくれたお前だったからこそ俺はお前と生きる事を選んだんや。
だから、この気持ちはずっと変わらへん。
お前が思ってる以上に俺はお前が好きなんやから。
そんな俺の気持ちを翔は分かっててくれると思っとったから、和輝との撮影がこれから増えて行く事も正直に話した。
それまで後輩達の前で肩肘張って来た俺が久し振りに力を抜いて対等な関係でいられる相手が見つかった事を翔には包み隠さず話した。
そして、これからもう暫くはモデルを続ける俺の新たな相方候補として、大人な絡みを売りにしたい会社側の思惑や戦略と、俺自身のこれからを考えた上での希望で和輝が最適だと判断した事を正直に全て話したんや。
しかし、俺の読みは少々甘かったらしい・・・
「和輝ってアレやろ? この前、お前にイッパイ印付けた相手やろ?」
翔はあの日の事をしっかり覚えとった。
「え?・・・・・うん・・・・」
「・・・・・・またネコもするん?」
「・・・・するかもしれへん」
「・・・・・・・・・・・・・」
「翔、これはあくまで仕事やで!?」
「・・・分っとる」
「じゃぁ、何なん?その顔!?」
「俺の顔が何や?」
「目ぇが怒っとるやないか?」
「元々こう言う目ぇや」
鋭い目で睨まれて、俺も何故か負けずと言い返してもうた・・・
「ちゃうやろ?お前、和輝に妬いてんちゃうん!?」
「和輝、和輝ってやけに仲良さそうやんか?」
「あぁ、仲えぇよ!あいつと居るとおもろいし、結構気が合うねん!」
「そりゃ良かったな!お前『相方』欲しいって、ずっと言うとったもんな?」
「あぁ、言うとったよ!お前が俺を置いてったからな!?」
「・・・・・・・・・・」
しまった、言うてはあかん事を言うてもうた・・・・・・・
売り言葉に買い言葉でついカァ~っとして、一番言うてはあかん言葉を口にしてもうた・・・・・
「それは・・悪かったと思ってるよ・・・・」
俯いてボソリと翔が呟く。
気まずい沈黙が訪れる中、チクタクと時を刻む時計の音がやけに大きく響く・・・
「しょぉ・・・・」
堪らずに口を開いた俺をチラっと見た翔が徐に立ち上がって部屋を出て行こうとする。
「翔っ!?」
その背中にもう一度呼び掛けるが、翔は一瞬立ち止まったものの、そのまま振り返らずに出て行ってしまった・・・・
そんな事が有って翔と気まずい別れ方をしてからかれこれ3カ月余りが過ぎようとしていた。
あれからお互い意地になって電話もメールもしていなかった。
こんなの初めてや・・・・
何度謝ろうと携帯のメモリーを指で押し掛けたかしれない・・・
その度にふぅ~っと大きなため息を吐いてパタンと携帯を閉じる自分の勇気の無さに呆れたが、今回ばかりは怖かったんや・・・・
翔に見放される事、突き放される事が怖かった・・・・
そやから自分から翔に連絡を入れる事が出来なかったんや・・・
でも、もし、このまま翔から何も連絡をくれへんかったら・・・・・・・・・・・・
そう考えるだけで絶望感に苛まれた。
翔、ごめん・・・・・あんな事言うつもり無かったんやで?
翔・・・・・
お前の声が聞きたい・・・・
毎日そんな事を思いながら過ごす内に、気が付けばすっかり桜が咲く季節になっとった・・・・
ちょっと早い誕生日祝いを撮影でしてもろたけど、明日で俺も26や・・・・
めでたい日を翌日にしながら、一番祝って欲しいたった一人の男からは今年は祝って貰えそうも無い・・・
生れて初めてや、こんな寂しい誕生日を過ごすのは・・・・・
まぁ、自業自得かもしれへんけどな。
去年の今頃はあいつと二人で夜通しゲームしながら、日付が変わった途端にkissで祝ってもろたのになぁ・・・
「はよ、Wii売れや!」ってメールを寄こした時も有ったな・・・・
クスっと思い出し笑いが零れて来る。
一人っきりで部屋の片隅でそんな思い出に耽っていたら、時計の針が間もなく0時を指そうとしている事に気付いた。
「もう4月2日になるんやな・・・」
一人で迎える誕生日がこんなに寂しかったなんて・・・・・
柄にも無くちょっとセンチな気持ちになりかけたその時、少し離れた場所に置いていた携帯から聞き慣れた着メロが流れて来て、慌てて携帯に飛び付いた。
ディスプレイに表れた名前を目にするまでも無く、たった一人を知らせる為の着信メロディーを耳にして、心臓が動悸を早める・・・・
まさか?と思いながらもはやる気持ちを抑えられず、俺は受話器を急いで耳に当てた・・・・
「♪ハッピバ~スデ~トゥユ~、ハッピバ~スデ~トゥユ~」
いきなり歌声が聞こえて来た・・・
「♪ハッピバ~スデ~ディァなぁぎぃ~、ハッピバ~スデ~トゥユ~~~!」
「・・・・・・・・・・・」
俺は何も言えず携帯をギュッと握り締めてその懐かしい声を聞いていた。
「・・・・・奈義?」
「・・うん・・・」
「誕生日やな!」
「・・ぅん・・・・・・・」
「おめでとう・・・・」
「・・ぅん・・・・」
「どうしたん、お前?『うん』しか言うてへんやん!?」
「・・・ぅん・・・・」
受話器越しにクスクス笑う声が聞こえて来て、胸が熱くなる・・・
「奈義?ちょっと窓のトコに来てみぃ!?」
「窓?」
そう言われて携帯を耳にしたまま、俺は窓に近付いた。
そして、窓の外を見下ろすと、そこには同じように携帯を耳にしたままの翔がこちらを見上げて穏やかに微笑んでいる姿が目に飛び込んで来る。
「翔っ!?」
「奈義、今からそっちに行ってもえぇか?」
「えぇに決まってるやん!はよ上がって来ぃやっ!?」
「おぅっ!今すぐ行くから待ってろや?」
「おぅっ!待ってる!待ってるからすぐ来てや、翔!?」
ガラス越しに見詰め合う翔の目元がニッコリと笑みを称えるのが分かる・・・
俺も釣られてニッコリと笑顔になる・・・
俺の大好きな男がもうちょっとしたらここに現れる・・・
逢いたくて、逢いたくて堪らなかったあいつがここに・・・・
あいつに逢ったら、今日は素直に「ごめん」って謝ろう。
どんな高価なプレゼントよりも嬉しい俺への最高のプレゼントやもん!
そして俺が欲しかったたった一つの誕生日プレゼントやもん!
ドアが開けられるのももどかしく、玄関先で待ち構えていた俺は翔が入って来た途端に首根っこに手を回してギュッと抱き付いた。
「逢いたかった・・・・・」
「俺も・・・逢いたかった・・・・」
抱き締めながらそっと頭を撫でてくれる翔の胸に顔を埋めて、俺は小さな声で呟いた。
「翔・・・・ごめんな。俺がアホやった」
「俺の方こそ意固地になってた。ごめん、奈義・・・・」
「逢いに来てくれてありがとう」
「今日は奈義の誕生日やからな、めでたい日やから一緒に酒でも飲みたくなってん」
「ほんなら仲直りやな?」
「そやな。もうケンカはせんとこな?」
「せぇへん」
「お前に逢えなくて寂しかってん・・・」
「俺も・・・めっちゃ・・・・・」
「奈義?」
俺の名前を呼ぶ優しい声と共に、俺の大好きな翔の優しいkissが唇の上に訪れた。
「ずっと一緒に居よな!?」
そう囁く翔の言葉に、俺は小さく頷くと少しだけ俺より高い位置に有る翔の唇にチュっと音をさせてkissを返した。
ずっと一緒や、翔・・・・これからもずっと、な・・・・・
と言う事で、ちょっとケンカなんかもしちゃったりの二人を妄想してみました^^;
もう奈義ちゃんの誕生日は終わっちゃったけど、きっと二人っきりでお酒でも酌み交わしながらお祝いしていたに違いない
ひょっとして氷Playなんかしちゃってたらどーしますー(笑)!?
「記念日だからえっちしよか(笑)?」な~んてね(笑)
それではこんなくだらないお話に最後まで忍耐強くお付合い頂いた方がいらっしゃいましたらありがとうございました。
また、ペタを頂いている方々にも心よりお礼申し上げます。
ありがとうございましたm(__)m