シークレット皮膚科
皮膚科専門医が教える\再生クリームを選ぶ方法/
皮膚科施術後に再生クリームの処方を
受ける場合が多いのですが
本日は
どのような時に
再生クリームが必要なのか
どのような成分の
再生クリームを使用すれば良いか
再生クリームの選び方について
お話しします。
再生クリームとは?
皮膚科施術後に敏感になった肌を
早く回復させる化粧品です。
再生クリームは基本的に
- 保湿
- 肌の再生
- ダメージの回復を助ける成分
でできています。
PM2.5や紫外線などで敏感になったお肌、
肌バリアが崩れたお肌を
- 水分損失の抑制、
- 皮膚のバリア機能回復、
- 炎症反応の減少、
- ダメージ回復など
が主な役割となります。
では、これらの役割を果たすことが
できる成分には
どんなものがあるでしょうか?
損傷した皮膚のバリア機能を
回復するためには、
角質層の主要、脂質成分である
セラミド、
コレステロール、
脂肪酸
を補充することが役立ちます。
割合も重要となり、
皮膚バリア強化には1:2:1の割合が適切です。
デクスパンテノールは
皮膚脂質の形成に関与し、
皮膚のバリアを強化し、
水分を増加させます。
そして外部刺激から皮膚を保護し、
抗炎症や創傷治癒を促進する作用をします。
デクスパンテノールが
上記のような効果を出しながらも
皮膚刺激にならないために
化粧品には主に5%以下で使用されています。
3. センチラアジアティカ
私たちにはシカ(CICA)
という名前でもっと知られています。
ツボクサとも呼ばれ、
’ケガをした野生のトラが
傷にツボクサを擦りつけて癒した’
といわれ「タイガーハーブ」
とも呼ばれています。
マデカソサイド、
アジアチコサイド、
マデカシン酸、
アシアチン酸
があります。
これらの成分は、細胞分化や
コラーゲン合成を増やし、
表皮の回復速度を速めるなどの
創傷再生に役立ちます。
選択するときに注意点があります。
ツボクサエキス(ツボクサ抽出物)
と
ツボクサ定量エキス(ツボクサ定量抽出物)
の違いを知り確認することです。
ツボクサを水に入れて熱を加えて
抽出する方式なので、
有効成分がそのまま
一方、ツボクサ定量抽出物(TECA)は、
ツボクサから水と熱なしに成分を抽出した
ものであるため、有効成分が変性したり
ツボクサ関連の再生クリームを選択する際には
むやみに含有量の高い物より、
マデカソサイドや定量抽出物など
有効成分の含有量を確認する
PDRNは皮膚損傷部位に反応して炎症を軽減、
組織を再生させる役割を果たします。
皮膚科施術の別名サーモン注射として
知られるスキンブースターの成分です。
美容目的に加えて、やけどや慢性の傷、
褥瘡(床ずれ)のように傷の治りが
よくない疾患で創傷治癒を促進する
役割としても使用します。
そのまま皮膚に塗っても吸収されません。
化粧品は、肌への浸透性を高めるために、
従来のPDRN分子量の
5.亜鉛と銅
亜鉛は傷の回復を助け、
紫外線損傷から皮膚を保護し、
抗炎抗酸化作用をします。
銅は抗酸化作用とコラーゲン、エラスチン、
ヒアルロン酸の生産を促進して
アンチエイジングに役立ちます。
同様に、抗炎症作用や
創傷治癒のスピードを早める役割を果たします。
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