すっかり秋色になった風が心地いい、いつもよりほんの少しだけ遅い朝。

何にも予定がないこんな日は、カメラとお弁当をぶら下げて、ただ、ただ、歩いてみよう。

一番きもちのいい場所を見つけてお弁当を食べようかな。

おにぎりと卵焼き、それにウィインナーソーセージ。

それだけで充分…それ以上何もいらない。

お弁当を食べ始めると、もうカメラが触りたくてウズウズし始める。

目につく一番小さなモノをファインダーに写して慎重にピントを合わせる。

この瞬間が、何とも言えず大好きなんだな。

とはいえ、そんなのんびりとした休日はいつやってくるのか…





$A carefree secretary diary


私の母の味といえば、卵豆腐とジャガイモの炒め物、それにこのひまわりソーセージ。

小食だった私が食べるように、お弁当にはいつも小さな小さなおにぎりとこのソーセージが入っていた。

何も味なんか変わらないのに、このソーセージは私にとって特別だった。

ある時、ひまわりソーセージにかわってタコさんソーセージが入っていた時、精一杯の反抗心でお弁当を全部残した事があった。

いつも忙しい母が少しだけ手間をかけて作ってくれる事が何より嬉しくて、大切にされている証のように感じていたのかもしれないね。

大人になった私は、お弁当でもないのに時々こんな風に作ってみたりする。

やっぱり何も味なんか変わらないのにね。

それでもいまだにこのソーセージを見ると、あの頃と同じ優しい気持ちになれるから不思議。

それに加えて今は…綺麗にできた時には嬉しくて、それを持ってさんぽに行きたくなる。

ああ、やっぱり今度の休日は…