2月を迎えて

立春となりました。


今日から

暦の上では春の始まりですね。


昨日の節分では

恵方巻きを南南東微南へ向いて

黙々と食べつつ

少しでも健康的に生きていけるように

心許ない願いを念じていました。


前回のブログも長々と書いてしまい

読んでくださった方がいるのであれば

本当に神だなと感謝の気持ちでいっぱいです。


こんな何処の馬の骨だとも分からぬやつの言葉でも

誰かに届いてくれているなら

しっかり届けていきたいなと思っています。


今回は前回の続きで

20歳を迎えた時からの悪夢のような日々を

ここに記したいと思います。


最初に

心に誓って

誇張したり嘘偽りなく書いていこうと思っているので

読みたくなくなる方もいるかもしれませんが…


その時は

そっとこのブログを閉じていただいて構いません、、、


判断はずべて皆さんにお任せします。



20歳前後

ゲイ向けの掲示板で出会った

見た目ジャニーズ系のイケメン社会人と

出会ったその日に付き合い


初めての彼氏ができました。


女の子と付き合ったことはあったけど

男の人とは初めてだったし


勢いで付き合ったから

今ではその人の名前すら思い出せないけど

本当に綺麗なイケメンさんでした。


芸能人で言うと

EXILEのTAKAHIROさんとか

ジャニーズの王子様系なイメージ


全然タイプとかも分からない時だったけど

勇気出した掲示板で

本当にこの人ゲイなの?ってくらいイケメンの人が来て

正直ビビった気が…


すごく優しくて

車もカッコよくて

どこいくにもリードしてくれて

あぁこの人が初めて男と繋がる人なのかなって

付き合い始めて2〜3回目とかでは意識してました。


でもどうやるのか分からなかったから

とにかくゲイ物のビデオを見てみたりして

勉強してた


でもそこには綺麗な部分しか映ってないから

お尻の準備の仕方とか

入れる方の感覚とか全然分からぬままでした。


そうこうしている間に

相手から求めてくれるようになり

きっと相手の人はウケだから

僕は入れる方なのかなって

安心したのを覚えています。


いざお互いが裸になった時

彼は華奢でちゃんとご飯食べてるのか心配になるくらいでした。


キスをして耳を舐めて

首、鎖骨と少しずつ下に下を這わせながら


他人の男の裸をこんな間近で見るなんて初めてだったし

色々戸惑い緊張のせいか勃起出来ず

触り合い程度で最初は終わりました。


今思えば初々しいけど

なんとも気まずい感じでした、、、


その後何度か機会はあったものの

相手が痔だったり

僕のはデカめらしく

入らないとかで

結局一度もまともに繋がることなく

別れを迎えました。


その後

当時ゲイ向けのmixiみたいなのが出始めていて

登録し何人かでコミュニティができ

オフ会が開かれたりして

リアルであったりも増えていきました。


ゲイの友達なんて初めて出来たから嬉しくて

事ある毎に集まってたような気がします。


そして

その中の中心人物と2度目の交際。


歌がうまくて

優しくて

お兄ちゃんのような暖かさがある人でした。


多分普通の子達が恋愛をするような感覚で

僕らも付き合っていたと思います。


カラオケでみんなに隠れてキスをしたり

手を繋いだり


男女じゃないからこそのスリル感も

楽しめるくらい


とても楽しかったのを覚えています。


成人式に出て

中学時代の同窓会があったけど

2次会は出ずに

日付が変わる前に彼と待ち合わせて

家に帰った時


初めて僕らは繋がりました。

彼はタチだったので

僕は調べた情報をもとに受け身となり

彼を受け入れ

物理的に出口を入り口にするのは

苦しかったけど


それよりも

好きな人と繋がれたことが

初めて出来たことが幸せだった


でも

そんな幸せも長くは続かず


ゲイの世界は狭い

次から次へとみんな恋人が変わるし

世の中の流行よりも早いスピード感で

流行りも恋も変わってく


結婚とか子供とか

縛られるものがないからか

浮気なんてものも当たり前にある世界


まだまだ

その世界に入ったばかりの僕は

戸惑いながら


ゲイ版mixiから僕は手を引きました。


それに伴って

大学での学びに集中し

2年から履修した教職課程もあり

毎日学校とバイトの日々でした。


朝から学校行って

夜までみっちり履修して

夜から朝までは居酒屋


睡眠時間なんて

なかなか取れないし


課題も切羽詰まって

心と体が疲弊していくのを感じました。


そんな時

久しぶりにゲイ版mixiをなぜか開いた時があって


そこには

簡単に誰でも1日5万円稼げます的な

広告メッセージみたいなのが届いてて


お金に困っていた僕は


え?1日でそんなに稼げるなら

学校ももっとちゃん寝てからいけるかも


って今考えたら誰だってわかるような怪しい言葉に

まんまと乗っかってしまったんです


指定された場所で

若いお兄さんが2人


どうゆう仕事なのか説明をしてくれました


簡単に言うと


ゲイ向けの風俗

俗に言う「ウリセン」って奴で


男の子が

男の人相手に

体を売る仕事でした。


正直

そんなんやるわけないって思ってました


でも

日払いで今すぐにでもお金が欲しかった…


血迷った僕は

そのまま事務所にまで断れないまま連れていかれ

簡単なプロフィールを書かされ

入所することになりました…


今でも思います

あの時逃げていれば

もっとまともな人生を送れていたのかなって…


断れなかったにしろ

自分みたいな人間が売れるわけないとも思ってたので

数日して売れなかったら

すぐ辞めようとも思っていました。


名前を決められ

事務所の中に入った時


今まで見たことないくらい

色気のあるボーイさんたちに

イケメンってこの世の中にいっぱいいるんだなって感じました。


そのまま宣材写真を撮るため

競泳水着みたいなのを履かされ

上半身裸で何枚か写真を撮られました。


それを見てお客さんはボーイを選ぶらしく

いい写真が売り上げに関わると

髪型もセットしてくださり

ライティングとかもこまめに変えてて

なんかすごい頑張ってくださってるなって

逃げようと思ってたのに

だんだん申し訳なくなってしまいました。


一通り撮影が終わろうとした時に

スタッフさんの電話がなり

まだ写真が出てもないのに

初めての指名が入ったと言われました。


え、どうしよう。。。

何も分からないのに。。。

ってパニックになりそうでした。。。


何をどこまで

どーやってするのか

口頭で説明されて

そのまま初仕事


正直怖くて仕方なかったです。


泣きたくて

逃げたくて

お金なんて

もう要らないから

助けてって


でもそんなことも言えず

事務所でお客さんと対面し

マンションの一室まで同行


そのあとは

お客さんから買われた時間の中で

シャワーとプレイを済ませるしかなかった


知らない人と

キスをしたり

小さいシャワーで体を洗ったり

体を触られ

いやらしい目で見られ

舐められ

勃つまでしゃぶられ


最初のお客さんは

多分薬物をやってる方だったのか

ラリってる感もあって


怖くて怯えてたけど

なんとかタチをして

いかせる事も出来て

乗り越えられたけど


終わってからの喪失感は凄かった


心を悪魔に売ったと言うか

何かを失ったというか


今後

親にどんな顔して

会ったらいいんだろうって…


指名が終わり

お客さんが帰り

事務所に電話で報告


すると

待っていたかのように

部屋を掃除するために

さっきまで一緒に

写真を撮っていたスタッフさんたちが

掃除を手伝いに来てくれました、、、


今の今まで

知らない人と裸で過ごした

異質な空間

精液の匂いが混じった

そんな空間に

今日出会ったばかりの人たち


次から次へと起こることに

追いつけずにボー然としてたら


つくばに出張!


って言われ


「ん?」ってなったのを覚えてます。


今終わったばかりなのに

次ってどうゆうこと?


って…


初指名をこなしてる時に

写真の選出が終わり

もうホームページで公開もされていたみたいで

次の予約が入っていました。


言われるがまま

部屋を後にして

勃起薬を持たされ

行ったこともない筑波へ


知らない人の家に行くって

怖すぎたし


こんなの続かないって

生きて帰れる気がしないって

本気で思った


2人目の人は

マンションの自宅で

着いたらすぐやりたいって感じで

その情報だけで怖いしキモいし無理ってなってたんだけど


つくば駅に迎えに来てくれたその人は

普通にイケおじで


え?この人が?って思いました。


ってか俺でいいの?って思うくらい

普通にカッコよくて

少し気持ちが楽になって

自分のことが嫌いになりました。。。


でも

やっぱり部屋に入ったら

すぐにしゃぶられ入れて欲しいって

四つん這いになられて

ボッキ薬飲んでなかったら無理だっただろうなと…


1回目で失った心のおかげか

2回目では少し演じることもできるようになっていて


相手が喜ぶようなことはなんだろうって

サービスなのか分からないけど

経験値が低いなりに

触る箇所によって反応が違うこととかに

若干の面白さも感じるようになりました…


いや

我ながら急成長すぎて怖い…


でも

ネガティブに考えるより

テクを覚えられるとか

少しでもポジティブに考えないとやってられなかったんだと思います。


そんな中

ゴムを外して生で入れてと言われ


流石にそれは無理だと言ったら

プラスでお金払うから

お願いと言われ


慣れたとか言いつつ

まだ初日の僕は

断って知らない土地で殺される方が怖かった


本当にバカだったし

今ならちゃんと断れるのに

当時の僕は20歳の怯えた馬鹿

致し方なく

最後の数分間

知らないイケおじに

人生初めての生挿入を捧げ


不覚にも

気持ちよさを覚えてしまいました。


生で入れてからすぐ

イケおじは果てたので

すぐ抜く事ができたけど


帰り際

いくらかプラスでお金をもらい


電車の中では

病気もらっていたらどうしようって

自分で死ぬ覚悟までしてました


事務所について

笑顔でお疲れ様と言われたけど

疲れよりも悲しみが大きかった


そして

その日のうちに

今日の分のお金をもらえると言うことで


知らない人二人とやった結果

約2~3万を受け取りました。


これをここにいる

あの子たちはみんなやっているのかと

苦しく感じたけど


ありがたいことに

なぜか僕は毎日のように指名をもらうことができ

少しずつ慣れ

ボーイの子達とも仲良くなり

だんだんと辞めることを考えなくなって行きました。


学校に行って

少し働いて

月30万くらいは稼げていたし


空き時間は

イケメンの子達と遊べて


指名も

最初の二人が

異常に変だっただけで


他の人たちは

比較的ノーマルな人も多く


今で言うリア恋みたいな感じで

デートするだけでいいって人もいたり

ご飯食べ行ったり

一緒に寝たり

映画見たり

季節ごとのイベントを楽しんだり

悪いことばかりでもなかったんですよね。


もちろん体を求める人もたくさんいるけど

お客さんは僕らの時間を買っていて

その時間はちゃんと楽しんでもらおうと

ボーイの子達と話すようになって思うようになりました。


神7のように

かなり売れる子たちは

ほんとイケメンばっかで

僕なんかがその子たちとなぜ仲良く慣れたのか分からないけど


その子たちから学ぶことは本当に多かった


言ってしまえば

究極の接客業


でもそれに来る人たちは

社長や芸能人等普段会えない人も多くいて

2丁目の人も

2丁目を嫌ってる人も

全国各地に必要としてくれる人がいた


その人たちも人間だから

ちゃんと話もできるし


僕らを人間として見てない人もいたけど

そーゆー人たちにはちゃんと怒って

自分も人間だと言うことを伝える強さも持てた


最低な仕事だけど

最低を知ったからわかることがたくさんあったし

この仕事を精一杯やってる人たちもいるんだってこともわかった。


公にできるようなことじゃないかもしれないけど

みんな人間なんだなって思う。


ちなみに

このウリセン時代にも恋をした


ボーイと付き合うのは

苦しい


好きな人がいるのに

違う誰かに買われていくから


好きな人と一緒にいたいのに

違う誰かと寝なくちゃいけないから


そして

ボーイ同士の恋愛には

敵も多い


でも

一番の敵は自分自身だったのかもなとも思う


疑う心ばかり増えていくし

相手を信用できずに

たくさん泣いた気がする


当てつけに浮気をしたこともあったし

友達という名のセフレもいた時期があった


ってか

20代前半

なんかモテたんですよ…


男にも女にもお客にもスタッフにも


まぁでもこの頃にはもう完全にゲイ寄りになってたから

女の人とどうこうってのはなかったけど


好きになったり

気になったボーイとは必ずヤレたし

彼氏は切れたことなかったし

イケメンに求められたら答えちゃうような

クソ自惚れやろうだった時期があって


指名とかでお客さんの相手をする代わりに

可愛い子たちも抱かせてもらって帳尻合わせていたところもあって


ほんと

あの頃の自分に会えるなら

ボロクソに叱ってやりたい…


売り上げがあったから

お店も容認みたいなところがあって

ほんと良くなかった…


そうこうしてる合間に

学費も貯まってきてたし

卒業を決意


約3年半くらい

たくさんの男の人と関係を持ったので

ちゃんと検査もして

何もないまま卒業


ボーイのことかとは連絡をとったりもしながら

友人関係を保ってくれてたっけ


その後は

休学していた大学に復学し

学び直し


就活をしながら

やりたいことが変わってしまったことに気付き

悩んだ結果

大学を辞め

専門に入学


経験したことというより

ずっとやりたかったけど

やれないと思ってたことに挑戦しようと思えるくらい

強さを持った決断をすることができました。


多分

良くも悪くもウリセン時代が成長させてくれたように思います。


そして

この後

20代半ばで

HIV感染が発覚します。


ウリセン時代にはならなかった性病に

何故かかってしまったのか…


この続きは

次回書いていこうと思います。


今回も長々と思い出話を綴ってしまいましたが

僕にとってはどれもなくてはならないストーリーで


今後の自分と向き合うためにも必要なことなので

お付き合いいただけたら嬉しいです。



それでは

また


イマサラ