桐一葉(きりひとは)日当たりながら落ちにけり (高浜虚子)

 

桐の大きな葉は風もなくばさりと落ちて、秋を知らせるという。

それをスローモーションで見ているような句だ。

葉の表も裏もまんべんなく日当たりながら落ちてゆく、豊かな秋だ。