電車に乗って、1人で出掛けること自体は平気である。問題は、ターミナル駅に着いてからだ。
改札口や出口が複数あると、途端に分からなくなる。
毎回同じ 改札口を使えればいいのだが、少しでも違う場所から出てしまうと、もう駄目だ。
前回はスムーズに辿り着けた東口出口。
なのに今回は、どこを見ても東口に行ける気がしない。
案内板を頼りに歩く。
「東口→」の表示を見つけては安心し、曲がった先でまた分からなくなる。
今、自分が駅のどこにいるのか。
早く出口を見つけなければ、という焦りのせいか、ますます頭が混乱する。
「駅員さんや通行人に聞けばいいのに」と思う人もいるだろう。 自分でもそう思う。
けれど、聞いたとしても、説明だけでは分からないことがある。
「そのまま真っ直ぐ行って、右です」
と言われても、どこの通路を真っ直ぐなのか分からなくなる。
右に曲がる場所も、一つではない。
頭の中で地図を組み立てようとしても、途中で混乱してしまうのだ。
だから今日も私は、案内板とにらめっこをしながら、巨大な駅の中をさまようのである。