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って事で本日は素敵なコートのご紹介です。孫の代まで着れるコートでございますよ。

 

【HYPERION】”ステンカラーコート”

普通のステンカラーコートならば、特に採り上げる事も無かったのですが、それが1枚袖のステンカラーコートだよと言われたら話は別でございます。そして最近の古着市場では、オールドバーバリーの1枚袖のステンカラーコートがとんでもないプライスになっていると聞きます。そもそも1枚袖ってだけでも球数は少ないでしょうし、その中から状態の良いのを探すのはかなりの困難を極める、なんて話もよく聞きます。古着なのに10万を超えてたなんて話を聞くと、もはや何のこっちゃでございますね(笑)きっと探している人が多いからなのでしょうね、気持ちは分かりますけど、資料じゃあるまいしそのプライスは正直どうかと思います。

 

でもやっぱり1枚袖(接ぎ)のコートが欲しいなぁとなりますよね。

無いのなら作ってしまえ、と言う事で電話した先はハイペリオンの上村さんです。ハイペリオンさんには、昔から作り続けて熟成を重ねたステンカラーコートがあったはず。それを1枚袖に出来ないものか?とお願いをしたところ、”何やら懐かしい話をしますね”と快く引き受けてくれたのです。拘る人が、1枚袖のステンカラーコートをオーダーする事は珍しくないみたいでして、きっと良いコートになりますよと、僕らを期待させてくれるのです。

 

1枚袖とは、袖をぐるりと1枚の生地で作る事ですね。肩がストンと落ちるので、肩から袖に掛けてのシルエットがとても綺麗に見えるのです。

 

こんな感じに下部分でぐるりと1枚で縫製をしております。一般的なコートの袖は、2枚の生地を接いでいるので縫い目が2つある訳です。これパッと見で違いが分かるようになりますよ。

 

とても綺麗。でもこの1枚袖だけではありません。

 

まずは生地でしょう。先染めのバーバリークロスをチョイスしております。先染めなので色艶がとても美しいのです。60番双糸のスーピマコットンですね、繊細でありながらもハリとコシが充分な生地感なので拘る皆さまも納得していただけるはず。玉虫色なバーバリークロスな感じが伝わりますでしょうか。

 

オーソドックスなステンカラーコートですが、実はこれ上村さんが昔から作り続けていて、オールドバーバリーからパターンを起こしているのです。腕部分なんて、エエ感じに太くてカッコイイのですよ。着丈ですが、今の気分もあるので5cmちょっとは長くしております。Mサイズを着ている北内君の着丈は103cmでした。膝にかかる位のコート丈なので安心ですね。

 

比翼で1個ボタンが見えるオーソドックスなスタイルなコートなのです。

 

良いコートでは当たり前の様に見る事が出来る台襟のステッチでございます。

 

別角度で。立派。

 

こうして着る人も多いのかな。立体感のある綺麗な襟とかは、当たり前ですけど改めて見ると嬉しかったり。

 

ボタンは全て本水牛の角でございます。質感が違います。

 

雰囲気が良いのよね。

 

そうそう、ハイペリオンさんのコートなので、縫製は”丸縫い”ですよ。一人の職人がほぼほぼ全ての工程を手掛けております。贅沢な仕立てのコートですよね。

 

総裏の裏地には、ちょっと変わったブラックウォッチをチョイスしました。そこそこのシャツで使われるレベルの生地をピックしております。外見はバーバリーですけど、裏地はラルフローレンが使っていそうなブラックウォッチにしてみました。

 

これがまた結構良い感じでしてね、色々な人の意見がある中、最も支持のあった柄なのです。

 

お、見返しは贅沢に本台場じゃありませんか。これも昔のコートっぽくて良いでしょうと、上村さんが仰っております。僕らは只々テンションが上がるだけですね(笑)

 

ネームはハイペリオンだけです。列記とした別注になるのですが、この歴史を感じるコートに自分たちのブランドネームを並べて付けるのはちょっと野暮かなと。

 

本台場は勿論両サイドね。

 

で、後ろはセンターと。

 

後ろから1枚袖のラグランスリーブをどうぞ。

 

もう1度前からも(笑)何度見ても1枚袖ですねぇ。

 

肝心なのは着こなしですよね。まぁベージュなので楽と言えば楽なのですけど(笑)重厚感のあるステンカラーコートの着こなしをとくとご覧ください。

まずはボタンを留めた状態で。バストやウエストなどの横幅はそれなりに求めましたが、大き過ぎてもアレなので、バサッと羽織れるサイズ感に調整をしてあります。

 

とりあえずCORONAを使ったスタイルをやっておきましょう。ビーチクロスのピスタチオとタートルネックの組み合わせは真冬のスタイルですね。これで相当暖かいはず。

 

少し暗くなっておりますが、カシミヤのタートルネックを着たシンプルなスタイルです。皆様もご存知の様に、リゾルト710の絶妙な膝下は、この手のコートとの相性は抜群ですよ。

 

16Gのカーディガンでも撮っていました。10月、11月のスタイルでしょうか。足元のCT70がまたカッコ良いですね。

 

今シーズン予定しているラルフローレンっぽいコーデュロイジャケットと合わせてみました。色落ちしたリゾルトにも合いますねぇ。

 

オリーブのカードパンツにアンデルセンを着ております。これも定番スタイルでしょうか。これも真冬のスタイルで暖かそう。シンプルだけど良いですねぇ。

 

カジュアルっぽいスタイルにも使っていただきたい。ジチピのコットンタートルに、フィルメランジェのパーカを重ねております。パンツはCORONAね。いやぁこの感じ堪らないなぁ~やっちゃうんだから。

 

最後は昨日チラッと載せたクリケットセーターを着たバージョンです。英国生まれのアイテムが沢山あってテンションが上がるでしょう?

 

そんなこんなで、念願だった1枚袖のステンカラーコートになります。製品特性をまとめてみましょうか。

・オールドバーバリーがベースの1枚袖のコートです。

・一人の職人が手掛ける”丸縫い”で仕立てられています。

・先染めのバーバリークロスを使っているので色艶が絶品です。

・先染めの生地なので、着込むほどに味わいが深くなります。

・適度な撥水性のある生地です。

・ボタンは本水牛です。

長く愛する事が出来そうなコートにしていただいております。あとは皆さんで着ながら気付いてくだされば嬉しいです。

 

ここからが大事なお話であります。サンプルが出来るまで待っておりましたが、こちらの1枚袖のステンカラーコートのご予約を本日から開始致します。職人さんや仕様の数々に妥協は一切なく、インポート生地レベルの生地値を誇る先染め生地を使って仕立てるコートには、かなりの違いを感じられるのではないでしょうか。プライスの方もかなりの無理をお願いしてしまいました(笑)¥68,000と言うプライスはかなり破格に感じます。洋服好きな皆さまであれば、画像上や前述した箇条書きなどを見れば、ある程度のご判断は出来ると思いますが、やはりそれなりのプライスがしますので、ちょっとした事でもご質問等があれば遠慮なくどうぞ。今から作りますので、納期は11月後半までを予定しております。寒くなる丁度良い時期に届くのでは無いでしょうか。生地や職人さんの数にも限界があるので、ある程度の着数が集まれば締め切りとさせていただきますが、基本的には10月20日(日)を締め切りとさせていただきます。それまでは店頭に製品サンプルがございますので、是非着てみて下さいね。それでは店頭でお待ちしております~^^

 

 

【HYPERION】”ステンカラーコート”

・BEIGE

・サイズS~LL

・コットン100%

・日本製(丸縫い)

・¥68,000

 

 

tanaka