みなさんこんにちは~^^

 

まずはお知らせを。チャコを売り始めてから大分経ちましたね。そうなりますと、ソールの交換や修理が必要なチャコも出てくると思います。かなりの頻度で履く方なら、2,3年も履けばソール交換のタイミングとなる事でしょう。チャコを愛する方には覚えていただきたいのですが、毎年10月の頭に修理が必要なチャコを集めて、本国であるアメリカの工場に送って修理をしてもらいます。仕上がるのは来年の1月上旬だとか。目安となるリペア料金は、ソール交換で\6,800で、バックル交換は\2,500程度になります。チャコの企業理念である、修理をして使い続ければゴミを減らす事が出来る、と言う考え方に乗ってみませんか?アメリカ製のチャコは相変わらずお高いけど、アメリカで修理をしてもらったら、何となくアメリカ製っぽく感じたりも(笑)そう思って自分のソールを確認したらもう1年は大丈夫っぽかったです。

 

 

本日から10月11日(木曜日)までの1週間、修理の為にお店でチャコを預からせていただきます。ご質問がありましたらお気軽にどうぞ。それでは夏の間に大活躍したチャコのソールをチェックしてくださいね!

 

 

って事で本日はドレス縫製のチノパンのご紹介でございます。

 

【Pt.Alfred】"#54220 REGULAR STRAIGHT CHINO"

何から話し始めたら良いのか分からないのです。たかがチノパンに?と言っては失礼なのですが、色々な”触れるべきあれこれ”があるチノパンなのです。ちょっと長くなりそうですが逝ってみましょう。恵比寿にPt.Alfredと言うセレクトショップがあります。かなり有名ですので知っている方も多いと思うのですが、コチラの店主が本江(ほんごう)さんと言う業界の重鎮と呼ばれるお方なのです。そんな本江さんには、凄い経歴があrましてね、サッと聞いただけですが、Levi'sの輸入代理店やインポートメーカーに勤めていた経験から始まり、アメトラブランドやマーガレットハウエルで企画生産をしていた経験もあるのです。そんな中でも興味深かったのが、休止する前のバーンストーマーで辣腕を振っていた事でしょうか。このバーンストーマーとは、VAN時代からの流れを汲むアメリカントラッドのパンツを作り上げたブランドです。所謂、ドレス仕立てのチノパンを作っていたパンツメーカーだったのですね。2014年に同ブランドが復活をした後の話は知りませんが、バーンストーマーがかなり盛り上がっていた80年代から90年代にかけての貴重な話を聞く事が出来ました。商品企画もすれば、自分で全国津々浦々のセレクトショップに売り歩いていたと聞きます。

 

そんな貴重な経験を経て、自分の拘りのチノパンを作って売るために始めたお店が、Pt.Alfredなのです。お店へ赴けば、所狭しと最高のブランド達が並んでいるのに(買えないブランドは無いかも)自らをチノパン屋のオヤジと言うのです(笑)最初こそ、またまたそんな言い方をしてと笑っておりましたが、25年以上作り続けていると言うチノパンの数々を見ていたら、圧倒されてしまい笑ってられなくなりました。兎に角凄いし、欲しいと思えるチノパンが沢山あるのです。

 

当店で始めさせていただく切っ掛けは、僕自身がドレス縫製のチノパンを探していた事に始まります。ドレスパンツそのままなチノパンから、ミリタリーなんだけどドレス仕立てになっている、品の良いチノパンを作っているブランドが無いかなと探していたのですね。そんな話を友人としていたら、それって本江さんのチノパンの事じゃないの?となって紹介をしてもらえることに。本江さんの事は以前から知っていたし、恵比寿のお店にも行った事があるのですが、まさかそんなドレスなチノパンを作っているとは知らなかったのです。卸し先も少ないですし、本江さん殆ど宣伝もしていないですしね(笑)言われてみれば、雑誌に良く特集されていたなぁ。如何に雑誌を適当に眺めているのかが露呈してしまいましたね(笑)

 

気さくな本江さんは、僕の話を聞くなり”お店に履きにおいでよ”と言ってくれるのです。ドレス仕立てのチノパンを探しているのなら、間違い無いのを提案出来るはずだからと。僕はサンプルを見ているだけで、これは凄いとテンションが上がっていたのですけど、聞けば6型もあるって言うし、その殆どが10色展開と聞いたらこれはもう恵比寿に行くしかありません。と言う事で試着要員の林田君を連れて”GO EBISU”でございますね。最近僕がドレス縫製ドレス縫製とうるさいので、その雰囲気を何となく分かってくれているのでしょう。林田君は試着するなり満面の笑顔になるのです。目尻の皺をパテで埋めたくなる程の笑顔になった時の商品は大概ヒットしているので、やはり間違いないなと一安心でございますが、林田君はその場で自分のサイズを注文しておりました(笑)

 

とまぁこんな感じで本江さんの経歴から、自分達がどれほどドレス仕立てのチノパンを求めていたのかを出来るだけ短く書いたつもりでございます。それでは早速見てみましょう。

 

誤解の無いように言っておきますと、今までこの手のトラウザースと呼ばれるパンツを取り扱った事があります。傾向としては、そのどれもがイタリアブランドの流れを汲むような細くて美しいシルエットが特徴でした。それはそれで良いと思うのですが、やはりアメトラ好きなお店ですし、やや乱暴な表現になってしまいますが、もうちょっとアメリカっぽいトラウザースが欲しいなと。全体的にスッキリはしているけど細過ぎない膝下がかなり好みなのです。

 

生地はと言うと、25年作り続けていると言うオリジナルのチノクロスです。これがまた、エエ感じの厚みがあってハリとコシも充分なのです。艶も申し分ありませんし、これなら長く付き合えるだろうと瞬時に気付いてもらえそう。

 

履いてみました。色々書いたけどこれが一番説得力があるな(笑)横からお見せしたのは、仕立てパンツの技法を用いて体のラインに合うように作られているのを感じてもらおうと思ったのです。お尻から太もも、そして膝下へと美しい弧を描いておりますね。これが成り立つのは縫製と先述の厚手の生地のお蔭なのです。このシルエットが最も美しく感じられる裾上げは、4cmのダブルかなと思ってやってみました。綺麗でしょ?

 

センターのプリーツはお好きなように。全体的にスッキリはしているけど、細過ぎないのがよく分かります。足がもう少し細い人だと、太もも部分のシルエットがもっと美しいのでは。

 

それではパンツの仕様をサラッといきましょう~

ピンループですね。ベルトのピンを引っ掛けると聞きますが使った事はありません(笑)

 

オーソドックスな仕様ですが、使い勝手が良いみたいで長年経っていても変更されていないのだとか。

 

こちらの天狗の形状も一緒で最も使い易い形状なのだそう。

 

フロントの斜めポケットも綺麗に縫製されているだけではなくポケット裏も納得。

 

コインポケットもありました。閂だけあってステッチ無しなので、とても綺麗な印象を受けます。

 

ベルトループも納得。良いパンツならではの膨らみが。

 

後ろもしっかりと作り込んでおります。

 

とても綺麗な両玉縁ですね。生地の厚さからこの細さが限界だと聞きますが、充分な細さだと思います。

 

良いパンツは裏もしっかりと作り込んでいるから美しいと聞きますよね。それが一目で分かります。裏の素材は、長年の使用にしっかりと耐え得る頑丈な素材をチョイスしております。これも長年に渡り作り続けていく中でより良い素材に変更されたのだとか。現行バージョンはシャツが程よく引っかかる素材なのです。

 

これを見たら納得ですね。ウエストが4cmは伸ばせますよね。

 

こっちは太ももですね。2cm位なら広げられそう。

 

と言う事で履いてみましょう。本当はネイビーもあるのですが、ちゃんと裾上げをしてからご紹介した方が良いと思い本日はベージュだけのご紹介となります。このパターンも初めてかも(笑)

 

まずはボタンダウンシャツでイキマショウ。インディビのキャンディストライプシャツをチョイスしております。イイねぇ、実に良い。

 

クラシカルな雰囲気にと16GのVネックを重ねました。別注のトリッカーズがまた映えますね。しかし、しっかり細めなのだけど嫌みのあるムチムチ感が無いのが好印象ですね。

 

イタリア物のニットとの合わせもとても新鮮になりました。スタンドカラーのカーディガンのインナー選びは、この場合はシャツかなと鎌倉シャツの40オックスを使ってみました。適度な上品さが堪らない所であります。

 

こちらもイタリアブランドに見られる品の良いタートルネックセーターです。せっかくだから1枚着で街に行きましょう。

 

こんな感じも良いかなと、マムートを羽織って都会的なアウトドアスタイルに。

 

上品なチノパンでも、履く人のイメージ通りのスタイルになるのでは。ダルボーの新作ボーダーを使ったスタイルが、品の良いカジュアル感になりますね。パンツって大事ですねぇ。

 

畦編みのニットを使ってみました。パープルとドレスなチノパンの相性がかなり良さそうなのが分かりました。

 

〆はそのままインバーティアのリバーシブルコートを羽織ればOKですね。これやろうと思います(笑)

 

そんな本江さんの著作でございます。色々知る事が出来るかもとお店に置いてありますよ。そんなこんなで長々と書いてしまいましたが、見た目に綺麗なパンツですけど、やはり履いてナンボなんだなと改めて気付かされるのでした。当店のお客様ならきっと色々なナルホドな部分に気付けるのではないでしょうか。チノ生地を使ったドレス縫製のギリギリの運針数もまた興味深いかと(笑)会社に履いていける、上品なチノパンを探していた人から、ガチな拘り派の人まで全ての人に試していただきたいと思います。これだけ拘っていて1万円台中盤で買えるのもまた素敵ですね。それではお店でお試しくださいね~^^お待ちしております。

 

 

【Pt.Alfred】"#54220 REGULAR STRAIGHT CHINO"

・2色

・サイズS~XL

・コットン100%

・日本製

・¥15,000

 

 

 

tanaka