ガラパゴスか? 黒船か? なぜ電子書籍の夜明けはなかなか明けない | セコンドアウト!

ガラパゴスか? 黒船か? なぜ電子書籍の夜明けはなかなか明けない

$セコンドアウト!-GALAPAGOS

シャープ、電子書籍端末「GALAPAGOS」発表 -INTERNET Watch
【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 シャープは、なぜ電子書籍ブランドを「ガラパゴス」としたのか

 シャープからも電子書籍端末が正式発表され、ようやく盛り上がってきたように思える日本の電子書籍。しかし「GALAPAGOS(ガラパゴス)」とはまた思い切ったネーミングだな、シャープ。
 GALAPAGOSはXMDF、HTML、PDF、ePUBをサポートする予定で、同社が「次世代XMDF」として開発した新しいXMDFフォーマットは、タッチパネルでの操作や、新聞・雑誌のレイアウトやルビに柔軟に対応できるのが特徴。まぁこのフォーマットはGALAPAGOSという名の通り、恐らく主に日本の電子書籍だけが採用するフォーマットになるっぽいけど、日本語の電子書籍が読みやすくて、このフォーマットが日本標準になるならそれはそれでいい。
 しかもGALAPAGOSはちゃんとHTMLも、PDFも、ePUBもサポートするし、そのほかのフォーマットもアップデートで対応出来るようなので、次世代XMDF専用端末というわけではない。

 シャープは端末だけではなく、電子書籍ストアも提供するそうで、12月のオープンと同時に新聞、雑誌、書籍など約3万冊が用意されるという。専用端末では「自動定期配信サービス」を利用できるのが特徴で、おすすめの電子書籍の無料体験版も自動的に配信されるらしい。シャープの電子書籍ストアでは次世代XMDFフォーマットの電子書籍が販売されることになるが、徐々に違うフォーマットの電子書籍も販売するという。
 ということは、「フォーマットが違うからあの本はここのストアでは買えないし、読めないのか」という“ガッカリ”はなくなるかもしれない。まさしく街の書店のように、とりあえずあそこのストアに行けばある程度どんな本も売っているという状況になれば、ようやく電子書籍としての使い勝手がよくなりそうだ。

【電子書籍の(なかなか)明けない夜明け】 第1回 携帯電話で成長できた日本の電子書籍市場 -INTERNET Watch

 日本もずいぶん前から電子書籍に取り組んでいるはずなのだが、本当に地団駄を踏んでしまうくらいなかなか明けない夜明けだ。
 ようやく成功したといえるのが携帯電話で読む電子書籍。これをiPadや上記のGALAPAGOSのような端末向けも電子書籍にまで広げていってほしいが、いわゆるケータイ小説や電子コミックだけでなく、もっとバーンと広がるようなキラーコンテンツは必要だろうなぁ。まぁいわゆるリアル書籍のベストセラー的なものが。

 何より彼等は切羽詰まっているように見える。例えば2010年3月24日、講談社の野間省伸副社長は、日本電子書籍出版社協会の発足にあたり、記者会見で次のような発言をしたという。

「日本の出版界に電子書籍やデジタル化の波が押し寄せてきても、紙か電子のゼロサムで考える必要はなく、優れたコンテンツを読者に提供する手段が増えることはむしろ望ましいこと。作家や漫画家の発掘・育成、才能の拡大再生産こそが出版社の役割であり、それはデジタル化でも変わることはない。」

 ゼロサム……? ぼくがこの発言を読んで印象に残ったのは、そこで強調されている「出版社の役割」などよりも、むしろ言葉の端々から漂ってくる何かへの苛立ちや焦り、さらには怯えのようなものだった。

 まだまだ大きな出版社のお偉いさんは、「電子書籍なんてものは黒船だ。鎖国しろ!」何て考えている人がいるのかなぁ……

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