なんでテレビに文句を言うのだろう | セコンドアウト!

なんでテレビに文句を言うのだろう

BPO:バラエティーに指針を…民放連に提案 - 毎日jp(毎日新聞)

 こういうニュースを見ると、これ以上バラエティ番組をつまらなくしてどうするんだろうなぁと思う。
 バラエティ番組ではお馴染みだった食べ物を使ったネタや罰ゲームには、テレビ局に相当なクレームがいくらしい。「食べ物を粗末にするな!」「罰ゲームはいじめを助長する」みたいな内容らしい。一体どういう人たちが抗議しているのかイマイチよく分からないのだが、恐らく幼い子供を持つ親御さんとかなのかな。
 でも食べ物を使ったネタとか罰ゲームなんて、そういう親御さんが幼い頃見ていたバラエティ番組でもあったと思うけどなぁ。そういう人たちはそういう番組を見て、自分が学校でいじめをしてしまったから、せめて自分の子供にはそうなってほしくないと思って抗議するのかな? じゃあ子供に見せなきゃいいじゃんとも思うのだが……

 そうやってテレビ局にじゃんじゃん抗議して、テレビ番組を作るのに制約を増やた結果、どの局でも似たようなネタ(生活情報だったり、クイズだったり)の番組ばっかりになってしまった。それで「最近のテレビは似たものばかり」とか「つまらない番組ばかり」と言ってるのはかなり本末転倒だ。
 そういう人たちにとって面白い番組とはなんなのだろうか? ドキュメンタリーとかニュースなのか? でもドキュメンタリー1本作るのって相当大変な割に、ずっとカメラを回してきた割には面白味に欠けるなんていうのは山ほどあるだろうな。
 だから、ちょっと“手心”を加えてみたりすると、これまたすぐ「やらせだ!」とか抗議されちゃう。いやはや難しいもんだ。

 下ネタにも相当な抗議があるようで、いまや地上波でのお色気番組なんて絶滅寸前だ。女性の裸はいくら深夜でもまず見られない。抗議する側にしてみれば「エロが見たきゃ金を払ってこっそり見やがれ!」ってことなのだろうか。その割に亡くなった森繁さんが黒柳さんにことあるごとに「1回どうだ」と言われたというエピソードは、普通にお昼のワイドショーで流れてた。あれだって立派な下ネタだと思うのだが。

 まぁ結局、地上波のテレビっていうのは、基本的に“タダ”で見られるから文句をつけるんだと思う。「文句があるなら見なきゃいいじゃん」と言っても「あんなものを公共の電波で流すのが問題なんだ!」と言われたらおしまいである。テレビのスイッチを入れれば子供でも見られてしまうものに、食べ物を粗末に熱かったり、いじめを助長するような罰ゲームだったり、下ネタだったりを流すなってことを言いたいのだろう。
 まぁだからそういう人たちは、1回自分で番組を作ってみればいいんじゃないかな。いわゆる“お手本”を見せてくれってやつだ。私も一時期、ド深夜や日曜の昼過ぎに放送されるような緩~いバラエティ番組を作るのを手伝ったことがあるが、そんな緩~い番組でもADとかは限られた時間と人数と予算の中で、知恵を絞って、寝る間も惜しんで走り回り、ロクに給料ももらえないのに一生懸命番組を作っている。

 テレビを見ていて「この時間帯は当初Aという番組を放送する予定でしたが、締め切りに間に合わなかったため放送しません」とか、そういうことがあっただろうか? いや、もしかしたら実際にあったこともあるのかもしれないが、とりあえずそう頻繁にあることではないのは確かだ。
 ということは、各テレビ局や制作会社が1つ1つの番組をすべて締め切りまでに作り上げているってことだ。そういうのを体験し、分かった上で、それでも「こんな番組はけしからん!」と文句が言いたいのなら、相当説得力がある。