作家さんが亡くなったあとって…… | セコンドアウト!

作家さんが亡くなったあとって……

 テレビで作家の吉本ばななさんが「交通事故とか予想できない死に方がしたくない。死んだあとに書きかけの原稿とかを、周りの友達が未発表作とかいって出しているのを見るが、そんなの絶対嫌だ」と言っていた。
 それを聞いて思い出したのだが、先日書店で故ナンシー関さんの新刊『ナンシー関の「小耳にはさもう」ファイナル・カット』なる本を見つけた。以前からナンシーさんのファンの私は購入しようと思ったのだが、帯を読んでみたら、どうやら今まで単行本に収録されなかったものを初単行本化したようなことが書いてあった。
 と、いうことは、まだナンシーさんが生前、自分の連載を単行本化するにあたり、恐らく編集者などと相談し、何らかの事情でカットした原稿だということなのだろう。それってどうなんだろう? ナンシーさん自身は読まれたくないんじゃないだろうか? 雑誌に連載されていた原稿ということは、一度は日の目を見てはいるものだし、ナンシーさんほどの作家さんなのだから、十分単行本化するだけのレベルではあると思うのだが、どうもナンシーさんと編集者が(恐らく)悩んで、吟味して、泣く泣くカットした(であろう)ものを、亡くなられたあとに読むのは、どうも気分が乗らず、この本は購入しなかった。

ナンシー関の「小耳にはさもう」ファイナル・カット/ナンシー 関

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