「闘強導夢」と書いて、何と読む! | セコンドアウト!

「闘強導夢」と書いて、何と読む!

月刊Gスピリッツ Vol.5 (DVD付き) (タツミムック)/著者不明

¥1,100
Amazon.co.jp

 現在発売中の『月刊Gスピリッツ Vol.5』(辰巳出版)を読んだが、すごい面白かった。
 特集は「新日本プロレス闘強導夢の光と影」。ちなみに闘強導夢とは新日本プロレスが作った造語(正確には田中リングアナ考案)で、「トウキョウドーム」と読む。で、今回のGスピの特集はというと、これまでの新日本・東京ドーム大会の中から、対抗戦を中心にとくに印象深い大会をピックアップし、その大会に深く関わった人物へのインタビューを中心に構成されている。vsUFOは佐山、vs全日本&WARは天龍、vsUインターは鈴木健元取締役、vs大日本は小鹿社長ってな感じだ。
 基本的に新日本から見たら“敵”側に聞いた話ばかりなのだが、だからこそ新日本の殿様ぶりだったり、メジャーらしいスケールのデカさだったりというエピソードが満載だった。中でもあの秋山成勲よりも17年も早く、あの長州力が体にオイルを塗って全日本との対抗戦に挑んでいたとは意外だった!
 まぁ、賛否両論あるものも多かったけど、こうして過去の大会を振り返ってみると、昔のドーム大会はやっぱり“ドーム級”というか、ドームというデッカイ器に相応しい大きな仕掛けがあったなぁと……(しみじみ)。

 Gスピでもこの特集の最後に、今年1・4ドームを総括する座談会ページが組まれているのだが、そこでもせっかくTNAとの日米対抗戦といういい素材がありながら、ドーム級の仕掛けに発展させることができない新日本を嘆いている感じ。それは非常によく分かった。
 実際ここ最近の新日本の試合を見ていて、vsTNAでもvsZERO1でも、ドラディションとの因縁でも、1つ1つは磨けば光る素材(時間と手間をかければ、十分ドーム級まで盛り上げることのできる素材)なのに、それをどれも中途半端な感じのまま“寄せ集め”のようにしてドームでやってしまうのだから、何とももったいない!

 “敵側”だけでなく、実際にこれらの仕掛けを“作り出した側”である永島さんや上井さん、倍賞さん、そして長州あたりにも話を聞いて、一冊の本にまとめてくれれば、さらに読み応えがあって面白い本になりそうだなぁ。
 週刊誌ではなかなか難しい、こういった特集が読めるのがGスピのいいところだが、残念ながら月刊発行は今回の5号まで。次号の6号からは不定期発行になるとのこと。読み応えのあるプロレス本が少ないいま(お前も編集者なんだから作れよ!というご意見もあるかもしれないが……)、Gスピが不定期になるのは残念だが、その分時間をかけて一層読み応えのある特集記事を作ってほしいなと思っている今日この頃。