初めて見た演劇に感じたプロレスとの共通点 | セコンドアウト!

初めて見た演劇に感じたプロレスとの共通点

 先日、(結構有名な)某劇団の芝居を見に行く機会があった。松尾スズキ氏や鴻上尚史氏の著書を愛読する私は、前々から演劇を見てみたいという願望があったのだが、今まではどうも機会に恵まれなかった。
 ようやく念願の演劇観賞が実現したのだが、これがまた劇団の人が一番緊張するという「初日」を見させてもらった。芝居の内容はコメディ仕立てのミステリーものだったのだが、序盤はやはり緊張しているのか、芝居もやや堅く、ギャグにもちと笑えなかったのだが、中盤からは役者同士のやり取りもスイングし、終盤に向かうに連れて畳みかけるようなギャグの連発には、大いに笑わせてもらった。
 そして初めての演劇鑑賞をして思ったのは……誤解を恐れず言うと、演劇ってプロレスと似ているなぁということだ。観客の前で台本に沿った演技を披露し、観客の反応がリアルタイムで演者に伝わる。本がいいと当然客受けもいいし、役者がうまかったり、役者同士の演技がスイングすると、場内に一体感が生まれ盛り上がる。失敗したり、役者が乗っていなかったり、本がイマイチだと、客の反応も重い。そして何より、こういうライブならではの緊張感が堪らない。
 とはいえ、プロレスは1会場1回だけの一発勝負だし、アドリブもハプニングもいっぱいだし、舞台(リング)上以外でも話題を振りまかなくてはならない。それに本(ブック)があってもレスラーは身体はってる(=ある意味命がけ)ので違うっちゃー違うんだけど……。ま、どちらもやっている方は真剣だし、見る方は面白ければまた見に行くものではある。そんなこと言ったら、ほかにもプロレスに似たものっていろいろあるんだろうけど、純然たるスポーツ観戦や映画観賞なんかとはちと違う魅力なんだよなぁ。とりあえず初めての演劇鑑賞は楽しかったので、また見に行ってみたいと思いました。